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「セクショナリズム」の意味とは?使い方や例文

「セクショナリズム」の意味とは?使い方や例文

「セクショナリズム」の意味とは?使い方や例文

「セクショナリズム」という言葉は、誰でも一度くらいは聞いたことのあるものでしょう。特に組織に属する人間にとっては、比較的耳なじみのある言葉のはずです。しかし、その意味となると、意外によく知らないという人も多いのではないでしょうか。

今回は、ビジネス用語としての「セクショナリズム」の意味や使い方などについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「セクショナリズム」の意味

「セクショナリズム」とは

「セクショナリズム」とは、一言で言えば「縄張り意識」という意味の言葉です。社会や集団の内部で、自分が属するグループの都合や利害のみを優先しようとする態度を言います。特に国家の統治機関や企業などの組織体を構成する、省や局、部、課などの各セクションが自己の権限などに固執し、他のセクションとの協力や連携を拒む状態を指すことが多くなっています。「セクト主義」などとも呼ばれます。

「セクショナリズム」の由来

日本で使われる「セクショナリズム」という言葉は、英語の「sectionalism」に由来しています。「sectionalism」は「sectional+ism」から成る語で、「sectional」は「部分の」「部門の」などを意味し、「ism」は「主義」を意味しています。

英語における「sectionalism」の意味は、「派閥主義」「セクト主義」といったもので、日本語の意味と変わりません。ただ、日本では組織内の現象について言うことが多いのに対し、英語圏では国家単位の現象に対して使われることが多いという特徴があります。

「セクショナリズム」の使い方・例文

「セクショナリズム」の意味については上記の通りですが、実際の使い方についても知りたいところです。続いては、ビジネス用語としての「セクショナリズム」の用法について、例文を交えて見ていきましょう。

例文:「セクショナリズムの蔓延は、事業として必要な情報の共有を妨げてしまう」

例文:「組織の肥大化に伴ってセクショナリズムが激しくなり、次第に業績が悪化しだした」

例文:「いつの間にかセクショナリズムがはびこってしまい、急速に社内の雰囲気が悪くなっている」

「セクショナリズム」発生の理由

「セクショナリズム」は部や課などの縄張り意識を意味するということですが、それではそうした意識は、なぜ発生するのでしょうか。ここでは、ビジネスで「セクショナリズム」が生まれる主要な理由について見ていきましょう。

部門間で権力に差がある

「権力バランスの偏り」の問題は、社会のいたるところに発生するものですが、会社などの組織内部においても例外ではありません。特定の部門に権力が集中し始めると、そこから漏れた部門にストレスがかかるようになります。権力の集まっている部門がスケジュールなどを主導するようになり、他の部門に無理やしわ寄せが行きやすくなるためです。本来は異なる部署それぞれの働きで全体が成り立つはずなのに、こうした権力差が顕著になると、各部門の間で対立意識が高まってきます。

過度な競争意識

「競争意識」はビジネスにおいて欠かせないものですが、この意識は会社内においても、個人か集団かを問わずに働きます。適度な競争心であれば組織にとって有益ですが、過度な競争環境は自部門優先と他部門に対する敵対意識を生み、「セクショナリズム」を生む温床になります。

縦割り組織

「セクショナリズム」が特に起こりやすい原因として、この「縦割り組織」の問題が挙げられます。「縦割り組織」とは、部門ごとに責任やミッションがはっきり分かれており、他部門との間に壁があるような組織のことです。こうした組織は、各部門の専門性を高めますが、その分他部門との連携がおろそかになりがちという特徴があります。その結果、部門間の対立や足の引っ張り合いを招きやすくなっています。

「セクショナリズム」の弊害

ここまで「セクショナリズム」の意味や使い方、発生する理由について見てきましたが、そもそも「セクショナリズム」は、なぜ良くないとされるのでしょうか。この項目では、「セクショナリズム」がもたらす弊害について見ていきましょう。

部署間の情報交換がなくなる

企業を有効に機能させるには、異なる部署間での活発な情報交換が欠かせません。しかし、「セクショナリズム」により他部署との間に断絶が生じるようになると、適切な情報交換が行われなくなってしまいます。長期にわたりこの状態が続くと、企業の一体感は失われてしまい、生産性に悪影響を及ぼすようになります。

社員同士の軋轢を生む

「セクショナリズム」は、社員同士の感情的な対立を生むことにもつながります。常に自分が属する部署を第一に考えるため、他部署の人間に対しても負の感情を持ちやすくなります。こうして社内に悪感情が蔓延するようになると、それに嫌気がさした社員が会社を離れるケースも多くなります。

業績の悪化

部門間の交流や助け合いは、企業の業績を上げる上で重要なポイントとなります。それに対し、「セクショナリズム」によって起こるのは、部門間の対立、足の引っ張り合いです。これでは業務の効率も上がらず、結果として生産性の低下につながり、業績も悪化しやすくなるでしょう。

最後に

このように、「セクショナリズム」は「縄張り意識」を意味する言葉として、ビジネスシーンなどさまざまな場面で使われています。組織に起こりがちな問題として話題にされることが多いので、社会人として覚えておくべき用語であるのは間違いないでしょう。例文の用法を踏まえ、誤った使い方をしないよう注意してください。