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一般常識

「サンダル」と「スリッパ」の意味と違い

「サンダル」と「スリッパ」の意味と違い

「サンダル」と「スリッパ」の意味と違い

身の回りの品の中には、形状や用途がよく似ていても、ある点で区別される物がいくつか見られます。「サンダル」と「スリッパ」も、そうした物の一種でしょう。どちらもよく似た形状の履物ですが、前者は主に室外で、後者は室内で使われるという違いを持ちます。しかし、両者の違いはそこだけでなく、他の点にも求めることができます。では、「サンダル」と「スリッパ」には、それぞれどういった個別の特徴があるのでしょうか。

今回は、この2つの違いと使い分けのポイントについて解説していきましょう。

「サンダル」とは

サンダル

「サンダル」とは、「足を覆い包まず、甲の部分をひもまたはバンドのみで固定する履物の種類」を意味する言葉です。英語では、「sandal」と書かれます。「ビーチサンダル」「イブニングサンダル」などの種類があります。

「サンダル」は、古くから利用されてきた履物です。特に有名なのは、古代ギリシア・ローマで用いられていたもので、こちらは紐で底を足にくくりつけ、さらに編み上げて履くスタイルでした。「サンダル」の語源は、ギリシア語で「板」を意味する「sandalion」になります。

「サンダル」と「スリッパ」の違いは、「室外か室内か」という使用場面に限りません。両者は構造も異なっており、「サンダル」の場合は足を覆う部分がなく、紐やバンドで足を固定するのが特徴です。こうした点から見ると、日本の草履や雪駄も、広義の「サンダル」に含まれると言えます。

「スリッパ」とは

スリッパ

「スリッパ」とは、「足の甲先をひっかけて履く室内用のうわばき」を意味する言葉です。英語では「slipper」と書かれますが、英語における「slipper」は本来「室内用の靴」の意味で、ダンスシューズやバレエシューズなどを含める場合もあります。この点は、日本の「スリッパ」との違いです。足の甲にひっかけて履く「スリッパ」は日本人の発明で、昭和40年代ごろから一般に普及しはじめたものになります。

「スリッパ」と「サンダル」の違いは、上記のように使用場面だけでなく、構造にも求められます。「サンダル」が足を覆う部分がないのに対し、「スリッパ」は甲の大部分を覆う形なのが特徴です。中には、かかと以外をすっぼり覆うシューズタイプの「スリッパ」もあります。こうした点は、足のかなりの部分が露出する「サンダル」との、使い分けのポイントに挙げられます。

「サンダル」と「スリッパ」の意味と違い

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