一般常識
「覚める(覚ます)」「醒める(醒ます)」の意味と違い

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「覚める(覚ます)」「醒める(醒ます)」の意味と違いとは
「覚める(覚ます)」と「醒める(醒ます)」は、どちらも「さめる(さます)」と読む言葉です。意味もまったく同じように見える両者ですが、どこかに違いはあるのでしょうか。使い分けのポイントについて知りたいところです。
そこで今回は、「覚める(覚ます)」と「醒める(醒ます)」の意味や違いなどについて解説していきたいと思います。
「覚める(覚ます)」とは
「覚める」とは、「眠っていた状態から、意識のはっきりした状態へ戻る」という意味の言葉です。一方「覚ます」は、「眠っている状態から意識のはっきりした状態へ戻す」の意味になります。「居眠りしていたら、怒鳴り声で目が覚めた」「顔を洗って眠気を覚ます」のように使われます。
「覚める(覚ます)」の「覚」の字は、「学んではっきり見える」を表しますが、この場合は「目をさます」の意味になります。
「覚める」と「醒める」は同じ語源の言葉であり、意味の違いなく使われることもあります。しかし、通常「覚める」は「眠っていた状態から起きる」の意味で使われる点で、「醒める」と使い分けられています。
「醒める(醒ます)」とは
「醒める」とは、「酒などに酔った状態から正気に戻る」という意味の言葉です。一方「醒ます」は、「酔った状態から正気に戻す」ことを表します。「せっかくいい気分で飲んでいるのに、そんな辛気臭い話をされたら酔いが醒める」「夜気にあたって少し酔いを醒ます」のように使われます。また、この意味から転じて「迷いが晴れる(迷いを晴らす)」の意味も持ち、この場合は「今の一言で、すっかり迷いから醒めた」のように使われます。
「醒める(醒ます)」の「醒」の字は、「酒の酔いがさめて気分がすっきりする」さまを表しています。
「醒める」と「覚める」は、上記のように同語源で同じように使うことができますが、一般的な使い方には違いがあります。「覚める」が主に「眠った状態から起きる」ことを指すのとは違い、「醒める」は「酔った状態から正気に戻る」「迷いが晴れる」ことを指すようになっています。
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