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一般常識

「歳入・歳出」「収入・支出」の意味と違い

「歳入・歳出」「収入・支出」の意味と違い

「歳入・歳出」「収入・支出」の意味と違い

「歳入」や「歳出」という言葉は、ニュースなどさまざまな場面で目にするものです。大まかに言えば、お金などの出入りに関する言葉ですが、同じような意味合いを指す言葉として、「収入」や「支出」というものも存在します。これらは一見、同じ場面で使えそうに見えますが、実際には明確な違いがあり、使い分けることが可能となっています。

今回は、「歳入・歳出」と「収入・支出」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。

「歳入・歳出」とは

歳入・歳出

「歳入(さいにゅう)」とは、「一会計年度における国または地方公共団体の一切の収入」を意味する言葉です。「会計年度」は、会計の便宜上、一定の区切りで設定された1年間(通常4月1日~翌年の3月31日)を指しますから、わかりやすく言うと、「国や地方公共団体が1年間に得た収入のすべて」が「歳入」であるということになります。一方「歳出(さいしゅつ)」は、一会計年度における国または地方公共団体の一切の支出」を意味します。

「歳入・歳出」の「歳」は、「とし」を意味する漢字ですが、この場合は「1ヵ年」の意味になります。

「収入・支出」との違いは、使われる対象が限られる点にあります。後述するように、「収入・支出」は一般的な言葉ですが、「歳入・歳出」は国や地方公共団体が主体となる場合以外には使われません。

「収入・支出」とは

収入・支出

「収入(しゅうにゅう)」とは、「おさめ入れ、取り入れること」という意味の言葉です。特に、金銭や物品を他からおさめ入れて自分の所有とすることを言います。「収」の字は、「取り入れる」や「手に入れる」などを意味します。

一方「支出(ししゅつ)」は、「一定の目的のために金銭や物品を支払うこと」を意味します。また、その金品についても言います。この場合の「支」の字には、「払う」の意味があります。

「収入・支出」と「歳入・歳出」の違いは、上で述べたように、「使われる対象の幅広さ」にあります。「歳入・歳出」が国や地方公共団体でしか使われないのに対し、「収入・支出」は対象を限定せずに使うことができます。ですので、公共機関の財貨の出入りについては「歳入・歳出」を、それ以外の家計や会社などの財貨の出入りについては「収入・支出」を、という具合に使い分けることが可能です。

「歳入・歳出」「収入・支出」の意味と違い

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