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一般常識

「王国」「帝国」の意味と違い

「王国」「帝国」の意味と違い

「王国」「帝国」の意味と違い

「王国」という言葉は、現在でも「スペイン王国」などのように一般的に使われていますし、物語の中などにも頻繁に登場します。一方、これとよく似た「帝国」というものも、歴史の本などでよく目にするようになっています。どちらも国家の形態を表すことは明白ですが、両者の具体的な違いについては、意外に分かりづらい点が少なくありません。一体これらは何が違い、どのように使い分けられるのでしょうか。

今回は、「王国」と「帝国」の意味や違いについて詳しく解説していきたいと思います。

「王国」とは

王国

「王国(おうこく)」とは、「王が支配する国」を意味する言葉です。王を君主とする国家について言います。現在存在している「王国」としては、「デンマーク王国」「スペイン王国」「オランダ王国」などが挙げられます。一方、かつて存在した「王国」には、「琉球王国」や「セルビア王国」などがあります。

「王」の字は、「支配の象徴であるまさかり」から成り、「一国の君主」を意味します。

「王国」と「帝国」の違いは、「統治する領土の範囲」にあると言えます。「王国」は、前述のように「王」が主権者として存在する国のことですが、「王」は「1つの国家の中の最高権力者」を指します。つまり「王国」は、通常ある1つの国に対してしか使われません。一方「帝国」は、後述するように、「他国の領土を含む」という点で使い分けられます。

「帝国」とは

帝国

「帝国(ていこく)」とは、「皇帝の統治する国家」という意味の言葉です。現代の世界において「帝国」を名乗る国は存在しませんが、かつて呼ばれたものとしては、「イギリス(大英)帝国」や「大日本帝国」、「オスマン帝国」、「ローマ帝国」、「ドイツ帝国」などが挙げられます。

「帝国」の「帝」は「神を祭る台」の象形から成り、「天下を治めるみかど」の意味を持ちます。

「帝国」と「王国」の違いは、簡単に言えば「統治者が皇帝か王か」ということになりますが、前述のようにこの二者は統治範囲が異なります。「王」が1つの国や民族のみを統治しているのに対し、「皇帝」は複数の国や民族を支配下に置いている点が特徴です。たとえば「イギリス帝国」であれば、本国イギリス以外のインドやカナダ、南アフリカといった地域も支配するといった具合です。

「王国」「帝国」の意味と違い

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