一般常識
「格好」「恰好」の意味の違い

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「格好」「恰好」の意味の違い
「かっこう」と読む漢字表記として、「格好」と「恰好」の2つがあります。これらは読みだけでなく、意味合いも似ているので、どう使い分けるべきか悩むという人も少なくないでしょう。果たしてこの2つの言葉に、違いなどはあるのでしょうか。
今回は、「格好」と「恰好」の意味や違いについて紹介していきます。
格好とは
「格好」の意味は、いくつかあります。1つは、「外から見た形」や「外見」「姿」といったもので、「おかしな格好の帽子」「しきりに格好を気にする」などのように使います。また、「体裁」や「世間体」といった意味合いでも使われ、この場合は「格好がつかない」「格好のいいことばかり言う」のように使います。さらに、「彼は板挟みになった格好だ」のように、「そうした状態」「ありさま」の意味でも使われます。
「格好」のほかの意味としては、「ちょうどよいこと」「適当であること」というものもあります。この場合は、「格好の標的だ」「書斎にするには格好の部屋だ」などのように使われます。それに加え、「年齢が大体それくらいであること」といった意味合いも持つようになっています。この場合は接尾語となり、「四十格好の男」などのように使われます。
「恰好」との違いについては、以下で見ていきましょう。
恰好とは
「恰好」の意味は、「外見」や「世間体」、「状態」、「適当であること」「年齢がそれくらいであること」といったものです。つまり、意味合いとしては「格好」とまったく変わらないと言えます。
つまり異なるのは一部の表記だけで、「格」か「恰」かの違いとなっています。
「格」は「様子」や「姿」を表しており、「恰」は「ちょうど」や「あたかも」を表します。一方「好」は、「よい」や「優れている」を表します。
「格好」と「恰好」は同じ言葉ですが、もともとは「ふさわしい」という意味で「恰好」と書くのが正解でした。その後「形・姿」も意味するようになり、「格好」の字が当てられるようになったという経緯があります。ただ、現在は「恰」の字が常用漢字に含まれないため、「格好」の方が比較的使われやすいという違いはあります。
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