一般常識
「起こす」と「興す」の意味と違い

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起こす・興すの意味と違い
「会社をおこす」という場合の「おこす」には、「起こす」と「興す」のどちらを使うべきか迷う、という人は多いでしょう。「起こす」と「興す」の意味合いはほとんど同じですが、場面に応じて使分けされるのが通常です。では一体どのように使い分けされているのか、今回は「起こす」と「興す」の意味と違いについて、詳しく解説していきましょう。
起こすとは
「起こす」の主な意味合いは、「起きるようにする」というものです。倒れているものや横になっているもの、傾いているものなどを、上を向かせて立てることを言います。この場合は、「上半身を起こす」「倒れた看板を起こす」「転んだ子を起こしてやる」のように使われます。また、「寝ている人の目を覚まさせる」という意味合いでも使われ、この場合は「朝子どもを起こす」「明日は5時に起こしてください」のように使われます。そのほかに「会社や組織を作る」ことや、「感情などを抱く」という意味でも使われます。
「起こす」の「起」という字は、「走る」と「ひざまずく」の象形から成っています。そこから「ひざまずいていた人がはしる=たちあがる」という意味で使われるようになりました。
「興す」との違いについては、以下で見ていきましょう。
興すとは
「興す」の意味合いは、基本的に「起こす」と違いはありません。しかし、実際の使われ方は異なります。「興す」は、通常は「新しくものごとを始める」という意味合いで使われることが多くなっています。具体的には、「会社を興す」「国を興す」「事業を興す」といった具合です。また「盛んにする」という意味合いもあり、この場合は「地場産業を興す」「さびれた地域を興す」のように使われます。
「興す」の「興」という字は、「4つの手」「合う」などを表す象形から成り、そこから「力を合わせてものを上げる=おこす」という意味の漢字として成り立ちました。
このように、「起こす」は主に「立たせる」という意味で使うのに対し、「興す」は「(組織などを)立ち上げる」「盛んにさせる」という意味合いで使われるという違いがあります。ちなみに、「組織の立ち上げ」の意味合いに関しては、「起こす」を使っても問題はありません。
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