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一般常識

「~にくい」「~づらい」の意味と違い

「~にくい」「~づらい」の意味と違い

「~にくい」「~づらい」の意味と違いとは

「乾きにくい」と「乾きづらい」は、どちらも普段からよく耳にする表現です。しかし実は、このうち一方が不自然な使い方であることをご存知でしょうか。一見同じ使い方ができそうに見える「~にくい」と「~づらい」は、ある点で明確に異なります。では、そのポイントはどこにあるのでしょう。

今回は、「~にくい」と「~づらい」の意味や違いについて、詳しく解説していきます。

「~にくい」とは

~にくい

「~にくい」は、動詞の連用形に付いて、その動作に対し抵抗を感じるさまを表す表現です。形容詞「にくい」の接尾語化した用法になります。例えば、「乗りにくい自転車」などのように使われますが、これは自転車に問題があって、運転がスムーズにできないさまを表します。

漢字では、「~難い」と書かれます。「難」の字は、「むずかしい」「うまくいかない」などを意味しています。

「~づらい」とは、「ものごとの実現が困難なさま」を示す点で違いはありません。しかし、使われ方には若干の違いがあります。「~にくい」は「難」の字が当てられるように、「あることをする、またはある状態になるのが難しい」という意味に重点を置く部分で、「~づらい」と使い分けられます。

「~づらい」とは

~づらい

「~づらい」もまた、動詞の連用形に付いて、その動作をするのが困難であるさまを表します。基本的な役割は、「~にくい」と違いはありません。「読みづらい字」「聞きづらい声」のように使われます。

「~にくい」とは、上記のように基本的な役割で共通していますが、細かい使われ方は違います。「~にくい」が、主に「動作や変化などの難しさ」について言うのに対し、「~づらい」は「精神的・肉体的な負担」について言う点が特徴です。例えば「聞きにくい」という場合は、「聞き取るのが難しい」というニュアンスになりますが、「聞きづらい」という場合は、「聞きとるのにストレスを感じる」というニュアンスになります。これは、「~づらい」の漢字に「辛」の字が当てられることを考えると、理解しやすいでしょう。

両者はまた、前に付く動詞でも使い分けられます。「~づらい」が、話者の意図的な動作(聞く、見る、食べるなど)にだけ付くのに対し、「~にくい」はそれ以外の動詞(乾く、凍るなど)にも使えるようになっています。

「~にくい」「~づらい」の意味と違い

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