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一般常識

「日系」「日経」「日計」の意味の違い

「日系」「日経」「日計」の意味の違い

日系・日経・日計の意味の違い

日本語には同音異義語が多いことで有名ですが、「にっけい」という言葉にも、さまざまなものがあります。「日系」や「日経」といったものですが、これらにはどれも「日」の字がはいっているものの、意味はそれぞれはっきり異なります。
今回は、「日系」「日経」「日計」の意味の違いについて詳しく解説していきましょう。

日系とは

「日系」の意味は、主に2つあります。1つは、「日本人の血を引いていること、またはその人」というものです。海外に移住して外国国籍を持つ、移民などの日本にルーツを持つ人のことを言います。この場合は、「日系人」と同じ意味になります。「日系アメリカ人」「日系人社会」のように使われます。

もう1つの意味は、「企業などの経営が日本の資本で行われていること」または「日系人によって経営されていること」というものです。こちらは、「日系企業」「日系商社」「日系新聞」などのように使われます。

上記の2つの意味のいずれにおいても、「日本の系列に属する」という意味合いで、「日系」という言葉が使われています。「日経」などとの違いについては、以下で見ていきましょう。

日経とは

「日経」とは、「日本経済新聞」を縮めた言葉です。「にっきょう」「にちきょう」と読む場合もありますが、こちらは戦国時代の日蓮宗の僧侶を指しています。現在「日経」という言葉を使う際は、ほとんどの場合で「日本経済新聞」を意味するようになっています。「日経新聞」などと呼ばれることもあります。

「日経」はまた、「日経平均株価」という形でもよく使われます。これは、日本の株式市場における、代表的な株価指標の1つになります。東京証券取引所第一部に上場している、約1700の銘柄のうち225銘柄を対象にしたもので、日本経済新聞社が銘柄の制定と算出・公表を行っています。

このように、「日経」は特定の新聞のことを指す言葉で、「日系」とは意味合いがまったく違います。

日計とは

「日計」とは、「毎日の計算」や「一日単位の計算」、また「一日全体の集計」を意味する言葉です。「ひばかり」という読み方をする場合もありますが、こちらはナミヘビ科の爬虫類(ヘビ)を指します。「にっけい」と読む場合には、前者の「計算」の意味合いを指すようになっています。

「日計」は、「日計表」などという形でよく使われます。「日計表」とは、その日一日の取引総額を表す表のことです。特に、銀行で一日ごとに作成される残高試算表を指します。日計表をつけることにより、経営状況の把握が有効にできるため、元帳と同じような機能を果たすようになっています。

このように、「日計」は主に「毎日の取引の計算」を指しており、「日系」や「日経」とは意味が違います。

「日系」「日経」「日計」の意味の違い

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