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一般常識

「ねだる」「せがむ」「せびる」の意味と違い

「ねだる」「せがむ」「せびる」の意味と違い

「ねだる」「せがむ」「せびる」の意味と違い

「要求する」「求める」などという意味合いを表す言葉は、いくつかあります。「ねだる」「せがむ」「せびる」の3語も、そうしたものの一種です。この3つはいわゆる類語にあたり、辞書ではお互いの語の説明に使われたりしますが、完全に同じ意味を指すわけではありません。それぞれ微妙な違いがありますが、それはいったいどのような点なのでしょうか。

今回は、「ねだる」「せがむ」「せびる」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「ねだる」とは

ねだる

「ねだる」とは、「甘えたり、無理に頼んだりして欲しいものを請い求める」という意味の言葉です。漢字表記では、「強請る」と書きます。「子供があまりにねだるので、つい高いおもちゃを買ってしまった」「いい大人が親に小遣いをねだるのはみっともない」「後輩に酒をねだられたので、給料日前だが仕方なくおごってやった」のように使われます。

「せがむ」や「せびる」と意味合いは似ていますが、細かいニュアンスは違います。「ねだる」の場合は、「甘えて頼む」ニュアンスが強いのが特徴です。こちらに対する相手の好意や庇護欲などを当て込んで、望みを叶えてやりたいと思わせるように、執拗だがあくまで下手の態度でお願いする際に使われるようになっています。

「せがむ」とは

せがむ

「せがむ」とは、「無理に要求する」という意味の言葉です。「親にせがんで自転車を買ってもらった」「母親に小遣いをせがんだが、期待したほどもらえなかった」「貸した金を早く返せとせがまれたので、やむを得ずまた借金して返した」のように使われます。また、「せがむ」には「責め叱る」の意味もありますが、こちらは現在ではあまり使われません。

「せがむ」と「ねだる」の違いは、「強引さの度合い」にあります。「ねだる」は上記のように、甘えて下手に出るニュアンスが中心にありますが、「せがむ」はより強硬に要求を主張するニュアンスが強くなっています。そのため相手からすると、せがまれる方がねだられる場合よりも、うとましさを感じる割合が強くなります。

「せびる」とは

せびる

「せびる」とは、「無理に求める」「強いて頼む」といった意味の言葉です。金銭などを無理にもらい受けようと頼むことを指します。「甥っ子がたびたび小遣いをせびりに来るので、親に苦情を言っておいた」「弱みを握られている相手に、しばしば金をせびられている」「知り合いに飲み代をせびってばかりいないで、たまには自分がおごったらどうだ」のように使われます。

「せびる」は、「せがむ」と同じく「執拗かつ強引に頼む」という意味合いが強いことから、相手側にうっとうしく思われる確率が高くなっています。この点は、やはり「ねだる」との違いです。一方、「せがむ」との使い分けで言うと、「せびる」は「せがむ」に比べて性悪なニュアンスが強い点で区別できます。また、「せがむ」がどちらかというと行動の要求について使われるのに対し、「せびる」は主に金品の要求について使われる点も、両者の違いになります。

「ねだる」「せがむ」「せびる」の意味と違い

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