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一般常識

「美術館」「博物館」の意味と違い

「美術館」「博物館」の意味と違い

「美術館」「博物館」の意味と違い

古今東西のアートや珍しい品に関心がある人にとって、「美術館」や「博物館」は重宝な存在でしょう。これらの施設目当てで各地を訪れている人も多いと思いますが、ところでこの「美術館」と「博物館」は、どういった点で区別されているのでしょうか。普段何気なく触れている2つの言葉ですが、あらためて違いについて考えてみると、意外に答えづらいことに気付きます。

今回は、「美術館」と「博物館」の意味や違いについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

「美術館」とは

美術館

「美術館」とは、「美術品を収集・保管・展示し、一般の展覧や研究に役立てる施設」を意味する言葉です。「美術館を巡る」「ルーブル美術館を訪れる」などのように使われます。

「美術館」と「博物館」は展示内容に重なる部分があり、区別はそれほど容易ではありません。英語では、どちらも「museum」と呼ばれます。その上で主な違いを挙げるとすると、「運営目的」に求められると言えます。

「博物館」については下で述べますが、「美術館」の場合は「芸術の発展や保護」を目的に運営されることが多くなっています。展示内容についても、絵画や写真などアート作品を中心としたものになります。たとえばゴッホの絵画は、「博物館」ではなく「美術館」で展示されるのが通常です。

「博物館」とは

博物館

日本には、「博物館法」という法律があります。そこで定義されている事柄をまとめると、博物館とは「歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集・保管・展示して、一般公衆の教養や調査研究等に役立てるために必要な事業を行い、あわせてこれらの資料についての調査研究をすることを目的とした」機関を指します。

「博物館」と「美術館」は、上で述べたようにどちらも「museum」であり、広い意味では同じものと言うこともできます。しかし、両者の具体的な目的には多少の違いがあり、一般的にはその違いによって使い分けられています。

「美術館」が上記のように、「芸術分野の発展・保護」を主な目的とするのに対し、「博物館」は「歴史や文化、科学の保存や活用」を主な目的としています。「博物館」でも美術品の展示を行うことはありますが、それに限らず考古資料や動植物など、幅広い分野の対象を取り扱うのが特徴です。

「美術館」「博物館」の意味と違い

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