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マインドセットの意味とは?2種類のマインドセット
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そこで本記事では、「マインドセット」の意味や具体的な種類などについて、分かりやすく解説していきたいと思います。
マインドセットの意味とは?
「マインドセット(mindset)」とは、「自身の習性として根付いた物の見方や考え方」といった意味を表す言葉です。それまでの経験や教育などによって培われた思考の傾向や癖のようなもので、先入観や信念、思い込みといったものもこれに含まれます。
マインドセットは、個人だけが持つものではなく、会社などの組織にも当てはまります。たとえば企業理念や組織文化などは、マインドセットの形成に大きな影響を与え、商品開発や販売手法などの面に表出されることとなります。
マインドセットの在り様は、個人や組織の行動を大きく支配します。ビジネスでの業績にも関わってくるため、成功する上ではマインドセットをポジティブに保つことが重要なポイントとなります。
心理学におけるマインドセットの種類
心理学的に見ると、マインドセットは大きく2種類に分けられます。「成長型マインドセット」と「停滞型マインドセット」の2つで、それぞれは大抵同時に存在し、お互い真逆の影響を与えあう関係にあります。ここでは、この2つのマインドセットについて見ていきましょう。
成長型マインドセット
「グロースマインドセット(growth mindset)」とも呼ばれる種類です。こちらのマインドセットの特徴は、「自分の能力は努力によって向上させることができる」というプラス思考を基本とする点にあります。このマインドセットが強い人は積極性に優れ、自主的な努力をいといません。
「成長型マインドセット」を中心的に獲得できれば、集中力・忍耐力の向上につながり、目標達成に向けた積極的な行動を取りやすくなります。企業やビジネスパーソンにとっては、かなり有益なマインドセットと言えます。
停滞型マインドセット
「フィックストマインドセット(fixed mindset)」、または「硬直マインドセット」、「固定マインドセット」とも呼ばれる種類です。こちらは「成長マインドセット」とは反対に、「能力は一定で、努力や経験で良くは変えられない」という思考を持つ点が特徴となっています。
「停滞型マインドセット」の影響が強い人は、目標達成までの道のりで障壁に行き当たると、問題解決に直接つながらないような行動に走る傾向が見られます。たとえば、自分より劣る人物を見つけて優越感に浸ったり、不正やごまかしを行うなどといったことです。
ビジネスにおけるマインドセットの種類
上で述べたように、マインドセットは個人と組織の両方に存在します。両者は大まかな部分では共通しますが、細かい要素では、いろいろと違いが見られます。
この項目では、ビジネス的な観点から見た「個人のマインドセット」と「組織(企業)のマインドセット」の特徴などについて見ていきましょう。
個人のマインドセット
この種類のマインドセットの主な要素としては、「経験」や「価値観・信念」、「先入観」、「暗黙の了解」などが含まれます。
このうち特に大きな影響力を持つのが、「経験」です。たとえば契約獲得などの成功体験は、自己肯定感と前向きさを生みますが、失敗は逆に挑戦への恐れや抵抗感を生みます。成功体験があるのとないのとでは、マインドセットの在り様もかなり変わってきます。
一方、「先入観」は生まれ育った環境などによって形成されるもので、容易に変えにくい要素となっています。偏見などもここから生まれやすく、比較的負の影響が強い要素と言えます。
企業のマインドセット
一方、「企業のマインドセット」の要素としては、「製品・事業特性」、「理念や戦略・ビジョン」、「経験」などが挙げられます。
製品や事業の特性は、企業文化の構築において特に大きな役割を果たします。たとえば医療や健康関係の製品を扱う企業であれば、従業員の福利厚生やオフィス環境などについても、自然と「体に良いこと」を重視した取り組みを行うようになるという具合です。
また、企業理念や戦略・ビジョンといった要素も、経営陣と従業員の心の持ち様に強い影響を与えます。理念や目標を明らかにすることにより、全員が1つの方向を向き、積極的な行動や判断を行えるようになります。
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