社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「未上場」「非上場」の意味と違い

「未上場」「非上場」の意味と違い

「未上場」「非上場」の意味と違い

「未」と「非」は、どちらも後に続く語を否定する役割を持っていることから、似たような印象を抱きがちです。そのため、「未上場」と「非上場」の2語も、詳しい違いが分かりづらい面が否めません。いずれも「株式会社が株式を上場しないこと」を指しますが、具体的にどういう点が異なるのでしょうか。両者の使い分けのポイントが知りたいところです。

今回は、「未上場」と「非上場」の意味の違いについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

「未上場」とは

未上場

「未上場(みじょうじょう)」とは、「証券取引所に上場していないこと」を意味する言葉です。株式が証券取引所で発行されるようになることを「上場」と呼びますが、「未上場」はそうでない状態を指します。

一方、株式を上場していない企業は、「未上場企業」と呼ばれます。株式を上場する企業は全体の1%もないのが実情であり、残りの99%以上は「未上場企業」にあたります。未上場でも売上高が大きい有名な企業はたくさんあり、大企業がすべて「上場企業」であるとは限りません。

「未上場」と「非上場」の違いはわずかですが、「上場の経験があるかどうか」という点で使い分けられます。「未」は「まだ~しない」を意味する言葉なので、「未上場」の語はこれまで一度も上場したことがない企業に対して使われます。また、上場の経験はないものの、これからその予定がある場合も使用可能です。

「非上場」とは

非上場

「非上場(ひじょうじょう)」とは、「自社の株式を証券取引所に上場しないこと」という意味の言葉です。上記のように、株式会社が自社の株式を証券取引所を通じて発行することを「上場」と呼びますが、「非上場」はこうした行為をしないことを指します。

「非上場」と「未上場」の違いは、上で述べたようにわずかで、どちらを使っても良い場合も少なくありません。ただ、「非上場」の語は一度上場した後、上場廃止を選択した場合も含まれる点で使い分けることができます。「非」は「~以外」を指す言葉であり、「まだ~ない」の意味はありません。ですので、過去に上場の経験がある企業にも使用することができます。

たとえば、2017年に上場廃止した「アデランス」のような企業は、現在「非上場」に当てはまりますが、「未上場」とは呼べません。一方、まだ一度も上場していない「ジャパネットホールディングス」のような企業は、「非上場」と「未上場」のどちらも該当します。

「未上場」「非上場」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします