一般常識
「漫才」と「コント」の違い

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「漫才」と「コント」の違いとは
多くのお笑い芸人がいますが、彼らのネタ形式といえば「漫才」または「コント」形式が主流です。今ではお笑いの賞金レースも盛んになり、「漫才」「コント」それぞれの王者を決める大会が行われています。
ではこの「漫才」と「コント」はどう区別されているのでしょうか?
最近では「漫才」の中で「コント」をやるコンビもいますが、それは「コント」とは違うのでしょう?
今回は「漫才」と「コント」のそれぞれの特徴や違いについて解説していきます。
「漫才」とは
「漫才」とは、2人以上で、軽妙かつ滑稽なトークの掛け合いをして、観客を笑わせる話芸のことです。2人組が主流で、面白いことを言う「ボケ」と、ボケに突っ込んで笑いを顕在化させる「ツッコミ」に分かれ、掛け合いを中心としたネタを披露します。
流れとしては、登場とお決まりのあいさつ、ネタ、オチ、「もうええわ」などの締めで終わります。ネタはトークが中心のため、センターマイクがあればよく、衣装も大体そのコンビ(チーム)のお決まりのスタイルです。ネタの面白さに身振り手振り、間の取り方や話のテンポなども工夫して笑わせます。
「漫才」は、2人1組で行っていた歌舞の「三河万歳」がルーツとされ、そこから音曲漫才、やがて会話の妙で笑わせるしゃべくり「漫才」へと発展したと言われています。また「漫才」という名前は、昭和初期、吉本興業が使い始めたとされています。
2人以上でボケとツッコミに分かれて、会話の滑稽な掛け合いで笑わせる、「しゃべくり漫才」が基本ですが、ダブルツッコミ、ダブルボケなどボケとツッコミの役割分担がない「漫才」や、芝居風の設定を取り入れた「コント漫才」もあります。
後述するように、「漫才」と「コント」の違いは舞台設定にあります。基本的には会話の掛け合いの妙で笑わせるのが「漫才」、衣装や小物も揃えた芝居風の寸劇で笑わせるのが「コント」です。
「コント」とは
「コント」とは、笑わせるための滑稽な寸劇(短い芝居)のことです。いわゆる「喜劇」を短くコンパクトにしたものです。もとはフランスで寸劇を意味する「conte」に由来したと言われています。
ドラマ仕立ての演芸なので、最初から場面やキャラクター設定があり、演者はその人物になり切って芝居をしながら笑いを誘います。役に合わせて化粧を施し衣装を着て、小道具、音響なども効果的に使い、せりふや動き、外見、ストーリーなども含めて笑いをとることができます。
「コント」は1人で行うこともあれば、複数で行う場合もあります。時間も数十秒から20分ぐらいのものまでさまざま。人数が多く、時間が長くなれば「喜劇」となります。
ちなみに「コント」と「コント漫才」は、同じように寸劇を披露するものです。したがってその使い分けや違いも曖昧になっていますが、いくつか違いもあります。
「コント漫才」は、「漫才」をする本人として登場し、「コント」に入ります。そのため役柄のための衣装や小道具は使わず、会話と動きで実演します。
一方、「コント」は、最初から衣装や小道具も用意してその役になり切って登場します。会話だけでなく様々な要素で笑わせるのも特徴です。
このように、「コント」と「コント漫才」とは、衣装や小道具も用意した場面設定の有無、最初から役柄として登場するかどうかといった点が違います。また、衣装や動きなども含めて笑いをとる「コント」より、会話を重視する「漫才」の方が、会話の比重は高くなります。
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