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「ロット」の意味とは?使い方や例文
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「ロット」の意味とは?使い方や例文
モノづくりに携わっている人にとって、「ロット」という言葉はおなじみでしょう。しかし、それ以外の人にとっては、今ひとつわかりにくい部分も多いのではないでしょうか。
今回は、ビジネスシーンで使われる「ロット」の意味や使い方などについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ロット」の意味
ビジネス用語の「ロット」は、本来製造業で使われる言葉です。ここではその意味と、元の英語の意味について紹介しましょう。
「ロット」とは
製造業で使われる「ロット」とは、「同じ条件で製造される製品の、生産・出荷における最小単位」を意味する言葉です。
製造業では、同じ種類の製品を大量に製造するケースが多くなっていますが、効率的な販売を考えると、需要に見合う適度な数量を生産することが求められます。「ロット」はこうした際に、「製品を一度にどれだけ作るか」の目安として使われる単位となっています。製造業者は、バランスの良い供給を目指して、「ロット」数を調整することになります。
「ロット」の具体的な数については、一律に決まっているわけではなく、個々のケースで異なります。例えば、「1ロット」が10個の場合もあれば、100個の場合もあるといった具合です。「ロット」による製造は、製造・販売の効率化とコスト管理に役立つようになっています。
「ロット」の由来
「ロット」というカタカナ語は、英語の「lot」に由来しています。「lot」は本来「割り当て」を意味する単語ですが、現在では「土地の一区画」や「敷地」、また「群れ」や「(商品などの)ひと山」などの意味で使われています。例えば「Several lots of oranges」という場合には、「何箱かのオレンジ」の意味になります。
「ロット」の使い方・例文
上では製造業における「ロット」の意味について紹介しましたが、続いては具体的な用法について見ていきましょう。
「ロット」という言葉は、「○○ロット」や「ロット○○」という使い方をされることが多くなっています。ここでは、よく使われる用語と、それぞれの使い方を例文によって紹介します。
製造ロット
「製造ロット」とは、「製造において指定される製品の数量」のことです。受注と製造でそれぞれ個数を区別する場合に使われる用語で、製造の効率を考えて、「受注ロット」より「製造ロット」を多くすることもあります。ただ、この場合はその後も注文がある可能性が高く、売れ残りが発生しない見通しがあることが前提となります。
例文:「製造ロット数が大きいので、工程管理がやや複雑になる」
例文:「製造ロットは、作業効率や管理効率を考慮して決めなくてはならない」
購入ロット
「購入ロット」は、「製造した製品を取引先へ販売する際、指定する数量」を指します。「製造ロット」に関しては、製造者側が自由に決めていたのに対し、「購入ロット」は取引先との交渉で決定されるケースもあります。例えば余分な在庫をなくすために、製造者側が販売価格を安くし、その代わりとして「購入ロット」を増やしてもらうといったことも行われます。
例文:「資材の購入ロットについて、大きくする代わりに単価を安くしてもらうよう業者に頼んでみよう」
ロット管理
「ロット管理」は、「製造から出荷までをロットによって管理すること」を意味します。流通量が多いなどの商品でよく行われており、単位ごとに「ロット番号」を割り振って、それぞれの管理を行います。
例文:「ロット管理には、生産の無駄をなくしてコストを削減できるメリットがある」
例文:「ロット管理は、特定のロットに不具合が発見された時の対処にも役立つ」
物流における「ロット」
ここまでは製造業における「ロット」の意味や使い方などについて、例文を交えて紹介してきましたが、最後に物流における「ロット」についても紹介しておきましょう。
例えば「輸送ロット」は、「輸送する品物の一まとまりの量」を意味しており、輸送効率を考える際重要な用語になります。また「配送ロット」「輸送ロット」は、「同一条件で配送・輸送される品物のまとまり」を指し、これらによる管理を行うことで、素早く正確な荷物の配送が容易になります。
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