一般常識
「空虚感」「虚無感」の意味と違い
スポンサーリンク
「空虚感」「虚無感」の意味と違いとは
「空虚感」は、日々の生活の中で、大抵の人が一度は感じたことのある感覚でしょう。ところでこの「空虚感」と似た言葉に「虚無感」がありますが、両者はどの点が違うのでしょうか。すんなり説明できる人は、そう多くはないと思います。
今回は「空虚感」と「虚無感」のいみや違いについて解説しますので、使い分ける際の参考にしてみてください。
「空虚感」とは
「空虚感」は、「空虚」という言葉と「感」という言葉が合わさった熟語です。「空虚」は、「内部に何もないこと」「実質的な内容や価値がないこと、むなしいこと」を意味します。一方「感」は、この場合「そのものごとの様子」を意味し、「安心感」や「重量感」のように使われます。これらを合わせると、「空虚感」は「むなしい心持ち」「心にぽっかりと穴が開いた感じ」といった意味合いの言葉ということになります。
読み方は「くうきょかん」で、「彼女と別れてから、毎日の生活に空虚感を覚えるようになった」「仕事に対する空虚感から抜け出せない」のように使われます。
「空虚感」と「虚無感」は類語の関係にありますが、こまかい意味合いは違います。「空虚感」は、「具体的な何かのピースが足りず、心が満たされない」というニュアンスが強いことが、「虚無感」との使い分けのポイントとなっています。
「虚無感」とは
「虚無感」とは、「虚無」という言葉と「感」が合わさった熟語です。「虚無」は、この場合「何物もなくむなしいこと」を意味し、「感」は前述のように、「そのものごとの様子」を意味します。つまり「虚無感」は、「すべてがむなしく思えること」「何事に関しても、意味や価値を見いだせないような感覚」といった意味合いを表すことになります。
読み方は「きょむかん」で、「このところ、わけもなく虚無感に襲われることが多い」という具合に使われます。
「空虚感」とは、上記のように微妙な意味合いの違いがあります。「空虚感」が前述のようなニュアンスを持つのとは違い、「虚無感」は、「感覚が麻痺したように、周囲のすべてが無意味、無価値に見える」というニュアンスを持つのが特徴です。
この記事が気に入ったら いいね!しよう