一般常識
「高揚感」「昂揚感」の意味と違い
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「高揚感」「昂揚感」の意味と違い
「高揚感」という言葉は、「高揚感を味わう」「高揚感に包まれる」などのように、興奮の表現としてよく目にするようになっています。一方、これとは異なる表記で「昂揚感」と書く場合もありますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。場面などに応じた使い分けができるのかどうかが気になるという方も多いでしょう。
今回は、「高揚感」と「昂揚感」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けで悩んでいる方は参考にしてみてください。
「高揚感」とは
「高揚感」とは、「気持ちがたかぶり、興奮した感覚を表す表現」を意味する言葉です。思いがけない場面に出くわしたり、予想以上の体験をした時などの、ポジティブな興奮の感情を指します。「その瞬間のライブ会場には高揚感があふれていた」「ゴールが決まった瞬間、サポーターは全員高揚感に包まれた」のように使われます。
「高揚感」の「高揚」は、「精神や気分を高めること」を意味しており、「士気が高揚する」などのように使われます。「揚」の字は、「高くかかげる」「高く上がる」を表しています。一方「感」は、「心が動く」といった意味の漢字になります。
「高揚感」と「昂揚感」には、意味の違いはありません。基本的にどちらも同じように使えますが、一般的には「高揚感」の方が使われる頻度は高くなっています。
「昂揚感」とは
「昂揚感」とは、「気持ちがたかぶって興奮している感覚についての表現」を意味する言葉です。胸が激しく高鳴るような、解放的で喜ばしい感覚について言います。「ジェットコースターは非日常的な昂揚感が味わえる娯楽だ」「ギャンブルには危険な昂揚感がある」などのように使われます。
「昂揚感」の「昂揚」は、「ある気分や精神が高まり強まること」を意味します。「昂」は、「あがる」や「たかぶる」、「たかまる」などを意味する漢字になります。
「昂揚感」と「高揚感」は、前述のように同じ意味を表しており、特に違いはありません。ニュアンスの差と呼べるものもなく、使い分けにはそれほど気を遣わなくても大丈夫です。ただ、これも前述のように、「昂揚感」が使われる頻度はそれほど高くありません。これは、「昂」が常用外の漢字であることによります。なので、迷った場合は「高揚感」を使うのが無難と言えます。
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