社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「考慮」「配慮」の意味と違い

「考慮」「配慮」の意味と違い

考慮と配慮の意味と違いとは

イメージの似ている言葉は、使い分けにとまどうことも多くなっていますが、「考慮」や「配慮」といった言葉もその一種でしょう。どちらも「よく考える」といった意味合いを含んでいますが、使われ方は全く異なります。間違った使い方をしないよう、それぞれの意味をしっかりつかんでおきたいところです。

今回は、「考慮」と「配慮」の意味と違いについて解説していきましょう。

考慮とは

考慮

「考慮」とは、「思いめぐらすこと」という意味の言葉です。何かの判断を下したり、行動を起こす前に、いろいろな要素について考えあわせることを言います。読み方は「こうりょ」です。
「マイナス面を考慮に入れる必要がある」「それについては考慮の余地がない」「もしもの場合も考慮しておこう」のように使われます。

「考慮」の「考」は「かんがえる」を意味していますが、「慮」もまた「思いめぐらす」「深く考える」を意味しています。

「考慮」の特徴は、このように「判断や行動などのために考えをめぐらす」という点にあります。「考慮」をするのは、主に自分や自分が属する組織のためであり、他の誰かを思いやるわけではありません。この点は、後述する「配慮」との違いになります。

配慮とは

配慮

「配慮」とは、「心を配ること」という意味の言葉です。他人や他の事情などを気遣い、いろいろな心配りをすることを言います。「その点については配慮いたします」「格別のご配慮をいただき、誠にありがとうございます」「配慮に欠ける行動だった」「彼女への配慮が足りなかった」のように使われます。

「配慮」の「配」は、「くばる」を意味する漢字で、「慮」は前述のように「深く考える」という意味や、また「気遣う」といった意味も持ちます。

「配慮」と「考慮」の違いは、上でも触れたように、目的がどこにあるかという点にあります。「考慮」の目的は、自身の判断などのためですが、「配慮」の目的は、相手などを気遣うためとなっています。ですので、「日ごろからのご考慮」などといった使い方は、間違いということになります。

「考慮」「配慮」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします