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一般常識

「効率(効率的)」と「能率(能率的)」の意味と違い

「効率(効率的)」と「能率(能率的)」の意味と違い

「効率(効率的)」と「能率(能率的)」の意味と違い

何らかの仕事をしていて、いつもよりテキパキとそつなくこなせた場合、よく「効率が良い」や「効率的だ」といった表現が使われます。一方、これと似た言葉で「能率(能率的)」というものもよく耳にしますが、両者の相違点についてご存知でしょうか。同じ意味として区別なく使われることも多くなっていますが、実際はこの2つの言葉には違いがあり、きちんと使い分けることも可能です。

今回は、「効率(効率的)」「能率(能率的)」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は参考にしてみてください。

「効率(効率的)」とは

効率(効率的)

「効率(こうりつ)」とは、「使った労力に対する、得られた成果の割合」という意味の言葉です。「効率の良い投資法を学ぶ」「効率の悪いやり方のせいで、作業は明日に持ち越しになった」「仕事の効率を高めるため、無駄を徹底的に洗い出す」のように使われます。一方、「効率的」は「効率が良いさま、無駄がないさま」の意味で、「あの人の効率的な働き方は見習いたいものだ」のように使われます。

「能率」との違いは、「ある仕事をするのにどれだけの労力を消費するのか」を問題とする点にあります。たとえば、同じ仕事を2つの異なる方法で手掛ける場合、費やした労力が少ないやり方ほど、「効率が良い(効率的)」と言うことができます。これに対し「能率」は、「一定時間内においてどれだけの量の仕事がこなせるか」が問題となります。

「能率(能率的)」とは

能率(能率的)

「能率(のうりつ)」とは、「一定の時間にできあがる仕事の割合」という意味の言葉です。簡単な言葉で言えば、「仕事のはかどり具合」を指します。「もっと仕事の能率を上げていかないと、ライバルに遅れをとってしまう」「集中が続かないのが、勉強の能率が悪い一番の原因だ」のように使われます。一方、「能率的」は「能率が良いさま、無駄なくはかどるさま」の意味で、「能率的なアプローチを研究した甲斐があって、時間に追われることが少なくなった」のように使われます。

「効率」との違いは、上で述べたように、「一定時間内にどれだけの量の仕事を仕上げられるか」が問題となる点にあります。たとえば、2人の人物が同じ内容の仕事を1時間行った場合、より多くの仕事をこなした方が、「能率が良い(能率的)」ということになります。これらの点を踏まえておくと、両者の使い分けがしやすいでしょう。

「効率(効率的)」と「能率(能率的)」の意味と違い

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