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一般常識

「興奮」「高揚」の意味と違い

「興奮」「高揚」の意味と違い

「興奮」「高揚」の意味と違い

「興奮」という言葉は、日常生活でもあちこちで耳にするものです。「昨晩の試合は興奮した」「興奮冷めやらぬ観衆」といった具合ですが、これとよく似た状態を表す言葉に、「高揚」というものもあります。どちらも気分の高まりについての言葉で、つい混同してしまいそうになりますが、実際には明確な違いがあります。では、一体どの点が異なるのでしょうか。

今回は、「興奮」と「高揚」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けが知りたい方は参考にしてみてください。

「興奮」とは

興奮

「興奮(こうふん)」とは、「感情がたかぶること」を意味する言葉です。何らかの刺激を受けることにより、感情の波が平常時より大幅に高まることを言います。「彼女は好きなアイドルと話したことで興奮していた」「激しい怒りのせいで、彼は異常な興奮状態に陥っていた」「試合が終わって大分経っても、観客の興奮は冷める様子がなかった」などのように使われます。

「興奮」の「興」は、「さかんになる」「ふるいたつ」などの意味を持つ漢字です。「奮」の字も、「ふるいたつ」や「元気を出す」などを意味しています。

「興奮」と「高揚」の違いは、「ネガティブな意味合いを含むかどうか」という点にあります。「興奮」の場合、喜ばしい場面だけでなく、悲しい場面や憤ろしい場面でも感じられる点が特徴となっています。

「高揚」とは

高揚

「高揚(こうよう)」とは、「精神や気分などが高まる(高める)こと」といった意味の言葉です。「チーム全体の士気は、これまでになく高揚している」「彼はマウンドに立った瞬間、気分が高揚するのを感じた」「1920年代のハリウッドの高揚はすさまじかった」のように使われます。

「高揚」の「高」は「たかぶる」を、「揚」は「盛んにする」を意味しています。

「高揚」と「興奮」は、どちらも気分などが常になく高まった状態にあるさまを指す点で違いはありません。ただ、「興奮」がネガティブな意味合いを含むのに対し、「高揚」はポジティブな意味合いしかない点で使い分けられます。たとえば「怒りによる興奮」とは言えても、「怒りによる高揚」とは言わないといった具合です。

ニュアンスとしては、「興奮」は「高揚」に比べて、「度を超した気分の上昇」の意味合いが強いと言えます。

「興奮」「高揚」の意味と違い

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