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「公益」「共益」「私益」の意味と違い

「公益」「共益」「私益」の意味と違い

「公益」「共益」「私益」の意味と違いとは

「公益」「共益」「私益」の3語は、いずれも「利益」に関する言葉という点で共通しています。では、それぞれの具体的な意味合いや違いとは、どういったものなのでしょうか。改めて説明しようとすると、意外に難しいことに気付くでしょう。

そこで今回は、これら3つの言葉の意味や違い、使い分けのポイントについて、詳しく解説していきたいと思います。

「公益」とは

公益

「公益」とは、「公共の利益」を短くした言葉です。簡単に言えば、「みんなのためになること」といった意味合いになります。もっと詳しく言えば、「ある社会を構成する人々全員に関わる共通の利益」を指しています。
読み方は「こうえき」で、「その行いは公益のためにならない」「国家の公益を考えるべきだ」「公益を重んずることが大事と思う」のように使われます。

「公益」の「公」の字は、「皆が共にする広場」を表し、「おおやけ」を意味します。「益」の字は、「皿に物を盛り上げた」形を表し、「あふれる」を意味しますが、この場合は「ためになる事」などを意味しています。

「共益」との違いは、下で説明するように、「一定の利害関係者」ではなく「社会全体」の利益を指す点にあります。

「共益」とは

共益

「共益」とは、「共同の利益」という言葉を短くしたものです。ある集団などにおいて、それを構成する人すべてに共通する利益を意味しています。読み方は、「きょうえき」になります。「共益性」や「共益費」などのように使われますが、このうち「共益費」とは、賃貸の集合住宅などにおいて、借家人が共同で利用する設備等の維持のために、家賃とは別に支払う費用を指します。

「共益」の「共」の字は、「大きな物を両手で捧げる」形から成り、「そなえる」を表しますが、「ともに」「一緒」の意味合いもあります。

「公益」との違いは、「社会の利益」を表すものではないという点にあります。「共益」は、「組織の構成員など共通の利害関係者」について使われる言葉で、限られた集団内の利益を表す点で、「公益」と使い分けることができます。

「私益」とは

私益

「私益」とは、「個人の利益」といった意味の言葉です。ある1人の人間や、一組織の構成員のみの利益を指します。読み方は「しえき」で、「私益だけを考えた行動は慎むべきだ」「彼は私益に関することには目ざとい」「公益は私益に勝る」のように使われます。

「私益」の「私」という字は、「自分の稲」を表しており、「自分のものにする」「自分」「個人」などの意味を持ちます。

「私益」はこのように、社会など幅広い範囲ではなく、主に個人の利益だけを指す点が、「公益」や「共益」との違いになります。また、どちらかという言うと否定的なニュアンスを伴って使われることが多い点も、「公益」などとの違いとなっています。