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一般常識

「甲」「乙」「丙」の意味と違い

「甲」「乙」「丙」の意味と違い

「甲」「乙」「丙」の意味と違いとは

「甲」「乙」「丙」の3つの語は、さまざまな場面で目にします。例えば書類で当事者を表す場合や、技量や品質のレベルを表す場合などですが、具体的にはどういう違いがあるのでしょうか。それぞれの使い分けのポイントが知りたいところです。

今回は、これら3つの語の意味や相違点などについて、詳しく解説していきましょう。

「甲」とは

甲

「甲」とは「亀の甲羅」を表す漢字であり、「殻」などを意味しますが、「十干(じっかん)の第1位」の意味でもよく使われます。「十干」とは中国発祥の数詞(数などを表す言葉)で、時間や空間などを表す際に用いられており、「甲」はその第1番目の符号にあたります。読み方は、「こう」「きのえ」などになります。

「甲」や「乙」の字は、当事者の関係や順番などを表す際によく使われます。この時、「甲」は「乙」より優位にあることが通常です。

契約書においても、一般的には「甲」の方が立場的に強いケースが多くなっています。例えば金銭消費貸借契約であれば、「貸主」を「甲」とし、「借主」を「乙」とするのが一般的です。ただし、こうした違いはあくまで慣例的なもので、どっちが上という決まりはなく、必ずこのように使い分けられるわけでもありません。

「乙」とは

乙

「乙」とは、本来「まがる」「かがまる」を意味する漢字ですが、やはり「十干」の一種として、「甲」に次ぐ第2位の役割も持ちます。読み方には、「おつ」「きのと」などがあります。

上で述べたように、「甲」を立場的に上のもの、「乙」を立場的に下のものに割り当てることが多くなっていますが、こうした違いは、両者の順番に由来しています。「甲」も「乙」も「十干」の一種と述べましたが、「十干」は「干支(えと:十干と十二支を組み合わせて作った周期)」の順番を表すものとして使われてきました。このことから、等級や階級などの違いを指す役割が備わったわけです。「乙」の場合は、「甲に次ぐ2番目の存在」の意味で使われることが多くなっています。

ちなみに「甲乙つけがたい」という場合は、「2つのもののレベルにほとんど違いがなく、どっちが優れているとも言いにくい」の意味になります。

「丙」とは

丙

「丙」とは、「芽が出て葉が広がった状態」を指す漢字ですが、「十干の第3位」の意味も持ちます。読み方は、「へい」や「ひのえ」になります。

「丙」もまた、ランクや順番を表す符号として使われる点で、「甲」「乙」と違いはありません。序列としては、「甲」「乙」に次ぐ3番目ということになります。

国税庁が発表する「源泉徴収税額表」には、「甲」「乙」「丙」の3つの欄がありますが、この3つの違いは以下のようなものです。すなわち、「甲」は「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の提出がある人」に適用され、「乙」はこの申告書の提出がない人に適用されます。一方「丙」は、2ヵ月以上連続して雇用しない従業員が対象となります。