一般常識
「凍る」と「氷る」の意味と違い
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凍ると氷るの意味と違い
「こおる」という言葉は、「水がこおる」や「背筋がこおる」などのように、いろいろな場面で使われます。この「こおる」という言葉に当てられるのが、「凍る」と「氷る」の表記ですが、これらはそれぞれどういったニュアンスを持つのでしょうか。また、どういう使い分けをすべきかについても知りたいところです。そこで今回は、「凍る」と「氷る」の意味と違いについて解説していきます。
凍るとは
「凍る」の意味は、主に4つあります。1つは「液体(特に水)が低温によって凝結し、個体の状態になる」こと、2つ目は、「外気などが非常につめたく感じられる」ということ、3つ目は、「寒さや恐ろしさといったもののために、体がこわばって自由に動けなくなる」こと、そして4つ目は、「コンピューターの動きが止まり、マウスやキーボードの入力を受け付けなくなること」といったものです。それぞれ、「今朝は外の水が凍っている」「身も凍る寒さだ」「恐怖で体が凍り付いた」「パソコンが凍って作業が止まった」のように使われます。
「凍る」と「氷る」は、基本的に意味は同じです。ただ、常用漢字表に含まれるのは、「凍る」の表記だけという違いがあります。その他の違いなどについては、以下で見ていきましょう。
氷るとは
「氷る」の意味合いは、上で見たように「凍る」と違いはありません。やはり「液体が寒さで凝結すること」「外気が冷たく感じられること」などを表しています。辞書においても、両者は同じ言葉として扱われています。
辞書の上では同じ言葉ですが、一般的には2つは使い分けられています。「氷る」が使われるのは、主に水が氷になる時です。これは、「氷」の字が「水がこおる」ことを表しているためです。一方「凍る」の表記は、水以外のものに対しても使うことができます。これは「凍」の字が、「ものがこおって重たい」さまを表しているためです。
また、前述のように「氷る」の表記は常用外であるという点も異なります。そのため、公に使われるのは「凍る」の表記で、「氷る」はそれ以外の場合にしか使えないことに注意する必要があります。
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