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一般常識

「機関誌」「広報誌」「雑誌」の意味と違い

「機関誌」「広報誌」「雑誌」の意味と違い

「機関誌」「広報誌」「雑誌」の意味と違い

「党の機関誌」などのように、「機関誌」という言葉は、日常でもたまに目にするものです。ただ、その詳しい内容や、「広報誌」との違いなどについては、分かりづらい部分が少なくありません。果たしてこの2つは、どういった点で異なるのでしょうか。また、両者と「雑誌」との違いについても気になるところです。

今回は、「機関誌」「広報誌」「雑誌」の意味と違いについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「機関誌」

機関誌

「機関誌(きかんし)」とは、「ある団体や組織が、自らの主義・主張や活動の宣伝などのために発行する定期刊行物」という意味の言葉です。「機関紙」と書かれる場合もありますが、こちらは新聞形式である点が違いになります。英語では、「Journal」という単語がこれに該当します。

機関誌を発行する主体はさまざまですが、日本では「日本心理学会(心理学研究)」や「日本小児神経学会(脳と発達)」、「日本社会学会(社会学評論)」など、学会が手がけるケースが多くなっています。

多くが有料で販売されており、中には1冊あたりの価格が3,000円になるなど、かなり高めなものも少なくありません。ただ、ターゲットがその機関の関係者であり、大半は団体等の経費で購入されるため、通常は高額でも安定して発行できるようになっています。

「広報誌」

広報誌

「広報誌(こうほうし)」とは、「官庁や自治体、団体、企業などが、不特定多数の人に向けて、その機関の活動を紹介宣伝する目的で発行する定期刊行物」という意味の言葉です。「PR誌」とも呼ばれ、英語の表現では、「Public information magazine」といったものがこれに該当します。

「広報誌」と「機関誌」は、どちらも「自分たちの活動について紹介する雑誌形式の刊行物」という点では同じですが、いくつかの点で違いがあります。まずターゲットについては、「機関誌」ではその機関の関係者が主体でしたが、「広報誌」の場合は「不特定多数の人々」へ向けて作られています。なるべく多くの人に読んでもらうことを目指しているため、「広報誌」は無料や低額であることが通常で、高額なものは基本的にありません。また、「機関誌」ではPR要素が少なめなのに対し、「広報誌」は地域や団体活動の宣伝を主な目的とするという違いもあります。

「雑誌」

雑誌

「雑誌(ざっし)」とは、「一定の間隔をおき、長期にわたって刊行を続ける出版物」という意味の言葉です。英単語の「magazine」の訳語として、1867年に初めて使われました。複数の筆者が一定のターゲットに向けて書いた種々の記事が掲載されており、刊行ペースに応じて、「週刊誌」や「月刊誌」、「季刊誌」などの種類に分けられます。内容によってもさまざまな種類に分けられますが、主なものとしては、知識人向けの評論などを載せた「総合雑誌」や、漫画や大衆小説などを載せた「娯楽雑誌」などが挙げられます。

このように、「雑誌」とは「さまざまな記事を掲載した定期刊行物」の総称であり、「機関誌」と「広報誌」もその中に含められます。つまり、「雑誌」と「機関誌」「広報誌」の違いは、「中身の具体性」にあると言えます。「雑誌」は大まかな形式についての言葉で、「機関誌」「広報誌」は、「ある団体の活動紹介という専門的内容を持つ雑誌」という言い方が可能です。

「機関誌」「広報誌」「雑誌」の意味と違い

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