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一般常識

「啓蒙」と「啓発」の意味と違い

「啓蒙」と「啓発」の意味と違い

「啓蒙」と「啓発」の意味と違いとは

「啓発」という言葉は、「自己啓発セミナー」などのように、一般的に耳にする機会が多いものです。一方、これと似た言葉に「啓蒙」がありますが、両者の違いはどこにあるのでしょうか。難しくてよくわからないという人が多いかもしれません。

そこで今回は、「啓蒙」と「啓発」の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。

「啓蒙」とは

啓蒙

「啓蒙」とは、「人々に新しい知識を与え、教え導くこと」という意味の言葉です。その人が持つ正しい知識を他の人々に与え、合理的な考えをするように指導することを言います。読み方は「けいもう」で、「庶民を啓蒙することこそ学者の務めだ」「啓蒙思想はフランス革命に影響を与えた」「フェミニズムの啓蒙活動」のように使われます。

「啓蒙」の「啓」という字は、「閉じたものを開ける」「未知の物を明らかにする」「教え導く」などの意味を持ちます。一方「蒙」の字は、「まだ道理をわきまえない者」「道理に通じない」「おろか」などを意味しています。

「啓蒙」と「啓発」は、意味合いは似ていますが若干の違いがあります。「啓蒙」には「おろか」を意味する「蒙」の字があるように、「未熟で知識の乏しいものに対し一方的に教え導く」というニュアンスが強くなっています。こうしたニュアンスは、後述するように「啓発」にはありません。

「啓発」とは

啓発

「啓発」とは、「人が気付かないでいるところを教え示して、より高い認識や理解に導くこと」を意味する言葉です。読み方は、「けいはつ」になります。「ドストエフスキーの小説には大いに啓発された」「自己啓発セミナーに参加した」のように使われます。

「啓発」の「発」は、「はなつ」などを意味する漢字ですが、この場合は「明らかにする」を意味します。

「啓発」と「啓蒙」は、上記のようにニュアンスに若干の違いがあります。「啓蒙」が上から下へ一方的に知識を伝達するニュアンスを持つのに対し、「啓発」は自発的な思考を促すニュアンスを持つ点が特徴となっています。ですので、「啓発」は「啓蒙」とは違い、相手の知識の有無は関係がありません。また、「誰から誰へ」という限定的な使い方をしない点も、「啓蒙」との使い分けのポイントとなっています。