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一般常識

「課す(課する)」と「科す(科する)」の意味と違い

「課す(課する)」と「科す(科する)」の意味と違い

「課す(課する)」「科す(科する)」の意味と違いとは

「課す(課する)」と「科す(科する)」は、どちらも「かす(かする)」と読む言葉です。日常生活でもよく目にするこの2つですが、正しく使い分けるのはそれほど簡単ではありません。区別があいまいなまま間違った使い方をしないように、正確な意味合いを知っておきたいところです。

そこで今回は、「課す(課する)」「科す(科する)」の意味と違いについて詳しく解説したいと思います。

課す(課する)とは

課す(課する)

「課す」という言葉は、サ変動詞「課する」の五段化で、意味はどちらも同じになります。「課す(課する)」の意味は、「負担すべきものとして引き受けさせる」というものです。何らかの仕事や責任などを、義務として一方的に負わせることを言います。「税を課すのは国家の特権だ」「君には特別な任務を課す」「大変な量の仕事を課された」のように使われます。

「課す(課する)」の「課」という字は、「言う」と「区分する」を表す象形から成っています。これは「計画的に仕事を区分してわりあて、その結果をはかる」ことを意味しており、そこから「はかる」「わりあてる」などを意味する言葉として成り立ちました。

「科す(科する)」との違いについては、以下で見てみましょう。

科す(科する)とは

科す(科する)

「科す」もまた、サ変動詞「科する」と同じ意味合いの言葉になります。「科す(科する)」の意味は、「刑罰を与える」というものです。罪を犯した者に対し、罰を定めてそれを負わせることを言います。「懲役刑を科す」「禁固刑を科する」「罰金を科された」のように使われます。

「科す(科する)」の「科」という字は、「稲」と「ひしゃく」の象形から成り、稲の量をはかることを意味しています。そこから「区分」「等級」などを指すようになりましたが、「罪」や「刑罰を与える」という意味も含まれるようになっています。

このように、「科す(科する)」と「課す(課する)」の違いは、「科す(科する)」が「刑罰を与える」を指し、「課す(課する)」は「義務として割り当てる」を指すという点にあります。この違いを踏まえておくと、使い分けしやすくなるでしょう。