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一般常識

「仮設」「仮説」「架設」の意味と違い

「仮設」「仮説」「架設」の意味と違い

仮設・仮説・架設の意味と違いとは

「仮設」「仮説」「架設」は、いずれも「かせつ」と読む熟語です。それぞれ意味に重なる部分があることから、使い分けに迷うことも多くなっています。これらを正しく使い分けるには、具体的にどういった点に気をつければよいのでしょうか。

今回は、「仮設」「仮説」「架設」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。

仮設とは

仮設

「仮設」の意味は、主に3つに分けられます。1つは、「必要に応じて仮に設けること」というもので、あるものを一定期間臨時に設置することを言います。この場合は、「避難所に仮設トイレを設置する」「会場には舞台が仮設されている」のように使われます。

もう1つの意味は、「頭の中で考えること」というものです。現実とは別に、想像によってある物や場面を作り出すことを言います。この場合は、「仮設の人物」「仮設の問題」のように使われます。

「仮設」の3つ目の意味は、数学・論理学における「仮定」と同じものです。これは、「推理の出発点となる条件」といった意味合いで、現在では「仮定」が使われるものの、古くは「仮設」の語が使われていました。

「仮説」などとの違いについては、以下で見てみましょう。

仮説とは

仮説

「仮説」とは、文字通り「仮に立てる説」という意味の言葉です。ある自然現象や社会現象についての合理的な説明をつけるために、仮に立てられた説を言います。「彼女はその問題について大胆な仮説を立てた」「今はまだ仮説の域を出ない」などのように使われます。

「仮説」の「仮」という字は、「未加工の玉」などの象形から成り、「代わりの」などの意味を持ちます。「説」の字は、「言う」「分解する」の象形から成り、「言葉で分解する=とく」の意味を持ちます。

「仮説」と「仮設」は、「仮定」の意味を含む点で共通しますが、一般的な使い方は違います。「仮説」が上記のような意味しか持たないのに対し、「仮設」は主に、「期間を限定して作られた物」を指すようになっています。

架設とは

架設

「架設」とは、「かけ渡すこと」という意味の言葉です。橋や電線などの物を、支えを設けて一方から他方へかけて渡すことを言います。「直通電話を架設する」「橋梁の架設工事が行われる予定だ」のように使われます。

「架設」の「架」という字は、「加える」「木」の象形から成っており、「かけわたす」「かける」などの意味を持ちます。「設」の字は、「言う」「木の杖でなぐる」の象形から成り、「(腕力や言葉を)ならべる」「もうける」などを意味しています。

「仮設」との違いは、「行為を表すか期間を表すか」という点にあります。「仮設」は「臨時のもの」という期間に重点がありますが、「架設」は「かけ渡す」という行為を指すようになっています。この違いを踏まえると、使い分けに迷わずにすむでしょう。