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一般常識

「会釈(かいしゃく)」「会釈(えしゃく)」の意味と読み方の違い

「会釈(かいしゃく)」「会釈(えしゃく)」の意味と読み方の違い

「会釈(かいしゃく)」「会釈(えしゃく)」の意味と読み方の違い

「会釈」とは、「軽く挨拶や礼を交わすこと」という意味の言葉です。
また、その挨拶や礼を表す所作についても言い、「同僚とすれ違う際、互いに会釈した」「知人がこちらに気付いて手を振ったので、軽く会釈を返した」のように使われます。
さらに、「会釈」には「相手に心配りをすること」「思いやり」という意味もあり、「遠慮会釈」という形でよく使われます。この場合は、「遠慮会釈もなく内密の話に割って入るのは、いくら先輩でも失礼だ」のような使い方をされます。

「会釈」を「かいしゃく」と読むのは、間違いです。「会」の字は音読みで「かい」と読むことから、こうした読み方をされることもありますが、この場合は正しくありません。もともと「会釈」は、仏教用語の「和会通釈(わえつうしゃく)」を略した言葉であることから、「えしゃく」という読み方が正当になります。「和会通釈」とは、「混乱した内容を、前後照合して意味が通じるようにする」という意味の言葉です。「会」を「え」と読む例には、ほかに「法会(ほうえ)」や「施餓鬼会(せがきえ)」などがあり、仏教由来の用語で使われるケースが多くなっています。

「会釈」を「かいしゃく」と読むと、相手には意味が通じない可能性が高いので、気を付けましょう。また、漢字変換でも「かいしゃく」で「会釈」の表示は出てこないので、文字入力の際も要注意です。

なお、「会釈」には「えしゃく」のほかに、「あしらい」という読み方もあります。こちらは「えしゃく」の場合とは違い、「能や狂言などの芸能における型や手法」の意味になりますので、文脈でどちらの読み方かを判断するようにしましょう。

「会釈(かいしゃく)」「会釈(えしゃく)」の意味と読み方の違い

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