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一般常識

「重傷」「重症」「重体」「重態」の意味と違い

「重傷」「重症」「重体」「重態」の意味と違い

「重傷」「重症」「重体」「重態」の意味と違いとは

「重傷」と「重症」は読みが同じで、しかも意味合いも似ていることから、混同されて使われることも多くなっています。しかし、この2つは別の状態を表す言葉であり、きちんと使い分けることができます。

今回はこの2つの区別に加え、「重体」「重態」との意味や違いについても、くわしく解説していきたいと思います。

「重傷」とは

重傷

「重傷」とは、「程度の重いきず」という意味の言葉で、大きな怪我や深手を指しています。読み方は「じゅうしょう」で、「屋根から落ちて重傷を負った」「今まで骨折などの重傷を負った経験がない」「あれほどひどい事故の割には、重傷者の数は少なかった」のように使われます。

「重傷」の「重」は、この場合「はなはだしい」「ひどい」を意味しています。一方「傷」の字は、「切ったり打ったりして、皮膚や筋肉にダメージを負った部分」を意味します。

「重症」とは読みは同じですが、表す内容は違います。「重症」の意味は後述しますが、「重傷」の場合、骨折ややけどといった怪我の程度について使われるのが特徴です。警察庁の交通事故用語の定義によると、「重傷」は「1ヵ月(30日)以上の治療を要する場合(人)」とされています。

「重症」とは

重症

「重症」とは、「病気や、その症状が重いこと」という意味の言葉です。また、重い病気や症状についても言います。読み方は「じゅうしょう」で、「花粉症も重症になると、生活に支障が出る」「糖尿病患者はインフルエンザが重症化しやすい」「重症患者を集中治療室に運ぶ」のように使われます。

「重症」の「症」という字は、「やまい」「病気の兆候」などの意味を表しています。

「重傷」とは「体の調子がひどく思わしくない」という点で違いはありませんが、「重傷」が前述のように「骨折などの怪我」について言うのに対し、「重症」は一般的に、「感染症などの病気」に対して言う点で使い分けられます。

「重体」とは

重体

「重体」とは、「病気や負傷の程度がひどく、生命に危険があること」という意味の言葉です。読み方は「じゅうたい」で、「事故現場で救出された女性は、現在意識不明の重体となっている」「一時は重体で命も危ぶまれていたが、現在ではすっかり回復している」のように使われます。

「重体」の「体」は、「首・胴・手・足の総称」を意味します。

「重体」は、怪我と病気のいずれについても使われる言葉です。ただし、程度の重さについては、「重傷」や「重症」とは明確に違います。「重傷」「重症」は、いずれも今すぐ生命の危険があるわけではない状態ですが、「重体」は今まさに生命の危険にさらされている状態を指します。つまり、「重体」の方がより深刻な状況を表す言葉と言うことができます。

「重態」とは

重態

「重態」とは、「病気や怪我の程度が重く、命にかかわるような状態」という意味の言葉です。読み方は「じゅうたい」で、「屋上から落ちて全身を強く打ち、現在は意識不明の重態だ」「ICUに運ばれてから、ずっと重態の状況が続いている」のように使われます。

「重態」の「態」の字は、「ありさま(ものごとの様子、姿、形)」の意味を表しています。

「重態」と「重体」には、意味の違いがないのが実際のところです。「重態には負傷が含まれない」「重体は事故などによって生命の危機に瀕している状況で、重態は危篤状態が続いている状況」などの違いが言われることもありますが、実際にはこうした使い分けはされていません。ただ、報道では「重体」に統一されており、一般でもこちらの表記の方が多く使用されるという違いはあります。