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一般常識

「自粛」「自重」「自制」の意味と違い

「自粛」「自重」「自制」の意味と違い

「自粛」「自重」「自制」の意味と違いとは

「自粛」「自重」「自制」は、いずれも自分から何かを我慢することを指す言葉です。大まかな意味は似ていますが、細かいニュアンスや使い方には違いがあります。では、それぞれどんな使い方をするのが正しいのでしょうか。

今回は、「自粛」「自重」「自制」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。

「自粛」とは

自粛

「自粛」とは、「自分から進んで行いや態度を慎むこと」という意味の言葉です。

他人の強制によるのではなく、自らの意志でその言動に抑制をかけることを言います。読み方は「じしゅく」で、「震災の被害が拡大している中、イベントの自粛が相次いでいる」「今回の事件に関しては、過度な報道を自粛する空気が漂っている」のように使われます。

「自粛」の「自」という字は、「鼻」の象形から成りますが、その後転じて「自分」を意味するようになりました。一方「粛」の字は、「ふちに棹(さお)をさす」さまを表しており、「おそれつつしむ」を意味しています。

「自重」などとの違いは、「あまり個人的な意味では使われない」という点にあります。「自粛ムード」などというように、社会的な行為の抑制について使われることが多くなっています。

「自重」とは

自重

「自重」には「自らを重んじること」という意味もありますが、一般的には「言動を慎み、軽はずみなことはしないこと」という意味でよく使われます。また、「自分の健康に注意すること」という意味もあります。

読み方は「じちょう」で、「相手を興奮させないよう、余計な発言は自重した」「大望成就のために、くれぐれも隠忍自重してほしい」のように使われます。
「隠忍(いんにん)自重」とは、「ひたすら我慢して軽々しい振る舞いを慎むこと」という意味の熟語です。

「自重」の「重」という字は、「重い袋を持って耐える」さまを表し、「重い」を意味しますが、「大切にする」「遠慮する」の意味も持ちます。

「自粛」との違いは、上記のように、「(抑制するのが)個人的な行為か社会的な行為か」という点にあります。「自重」は「自粛」とは違い、主に個人的な行為について使われるようになっています。

「自制」とは

自制

「自制」とは、「自分の感情や欲望を抑えること」という意味の言葉です。

読み方は「じせい」で、「面と向かって非難され、つい自制を失ってしまった」「自制心に欠けるという自覚はある」のように使われます。

「自制」の「制」という字は、「刀で余分な木をそぎおさえる」さまを表しており、「おさえる」「束縛する」の意味を持ちます。

「自制」と「自重」は、主に個人的なことについて使うという点では違いはありません。しかし、「自重」が言葉や行為を抑えることを指すのに対し、「自制」は感情や欲望を抑えることを指す点で使い分けられるようになっています。