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一般常識

「自発性」「自主性」「主体性」「自律性」「自立性」「積極性」の違い

「自発性」「自主性」「主体性」「自律性」「自立性」「積極性」の違い

「自発性」「自主性」「主体性」「自律性」「自立性」「積極性」の違い

「何かを進んで行える」といった意味の言葉には、いろいろなものがあります。
「自発性」や「自主性」といったものがそれですが、これらの意味は似ていても、完全に同じというわけではありません。それぞれにどういった違いがあるのか知っておくと、使い分けるのに便利です。

そこで今回は、「自発性「自主性」「主体性」「自律性」「自立性」「積極性」の6つの言葉について、その意味と違いを解説していきます。

自発性とは

「自発性」とは、他の誰かからの影響や教えなどによらず、ものごとを自分から進んで行おうとすることを言います。

「自ずから発する」と書く通り、自分の内部から発した衝動で行動するという意味の言葉です。「自発性を重んずる」「自発性を損なう」などのように使います。

「自発性」の対義語らしきものとしては、「強制的」が挙げられます。ただ、「強制」の対義語は「任意」であるため、これらは必ずしも反対の意味であるとは言えません。

「自発性」のポイントは、「自ら進んで行う」という意志の強固さにあります。他からの働きかけを必要とせず、あくまで自分の意思によって行動するという強い意志性が、「積極性」などとの違いとなっています。

自主性とは

「自主性」とは、他人に頼らず自分の力で考えたり、行動したりすることのできる性質を言います。文字通り、「自分を主とする性質」のことです。「新入社員には自主性が足りない」「生徒の自主性を育てる」などのように使われます。

「自主性」をもう少し詳しく説明すると、「やるべきことが決まっている場合に、他人の指導や指令によらず、自分の判断でそれをこなすということ」となります。つまり簡単に言えば、「人に言われる前に、やるべきことを自分でやる」といった意味合いの言葉です。「自発性」との違いで言うと、行うのが「やるべきこと」であるという部分がポイントとなります。
「自発性」の場合は「やりたいことをやる」という意味合いなので、その点は明確な違いとなっています。

主体性とは

「主体性」とは、自分の意思や判断で行動しようとする態度、性質を言います。文字通り、「自分を主体として考え、動く性質」を指す言葉です。「主体性を持って行動する」「彼には主体性が足りない」などのように使います。

「主体性」のポイントは、「やるべきことが決まっていないときでも、自分で目標や目的を設定し、判断・行動する」という点にあります。この点は、上で説明した「自主性」との大きな違いに挙げられます。

「自主性」は前述のように、「やるべきことを人に言われることなくこなす」という点に主眼があり、「やるべきこと」の内容までは踏み込みません。一方「主体性」は、「やるべきこと」も含め、すべて自分の責任で動こうとする点が重要となっています。

自律性とは

「自律性」とは、他からの支配や強制、助力を受けることなく、自分の立てた規範によって自分に関する行動を決められる性質を言います。文字通り、「自分を律する性質」のことです。「自律性を高める」「自律性が足りない」などのように使います。
「自律」の対義語は「他律」であり、自らの意思や規範でなく、他からの命令や強制によって行動を決められることを指します。

「自律」と「自立」との違いは、「規範意識」にあります。「自律」の場合は「自分が立てた規範に従って行動する」という点に意義がありますが、後述するように「自立」にはそうした意味合いはありません。具体的に言えば、「貯蓄と消費を自分の判断で計画的に行う」「毎日自分で決めたスケジュールで運動する」などが、「自律」にあたります。

自立性とは

「自立性」とは、他人の助力や支配などによらず、自分の能力や判断でものごとを行える性質を言います。「彼は自立性が高い」「もっと自立性を養うべきだ」などのように使用します。

「自立」と「自律」は似ていますが、上記のように意味には細かな違いがあります。「自律」の場合は「規範」が重要になりますが、「自立」の場合はそうしたことは問いません。「自立」の言い換えは「独立」や「ひとり立ち」であり、「他の援助を受けずに生活できる」という点に主なポイントがあります。
そのため、完全に独力で生活している場合は「自立性がある」と表現できますが、それでも生活がコントロールできていなければ、「自律性がある」とは言えません。

積極性とは

「積極性」とは、ものごとに対し自分から進んで関与したり、ある程度以上の意欲や関心を持って取り組める性質のことです。「彼には積極性が足りない」「以前より積極性を感じる」などのように使います。

「積極性」のポイントとしては、行動のきっかけが自分か他人かを問わないという点にあります。例えば他人から勧められてジョギングなどを始めたとしても、後に自分から他の運動にも興味や関心を示すようになれば、それを「運動への積極性が増した」と表現することができます。一方、「自主性」や「自発性」の場合はこうしたことは当てはまりませんから、この点は大きな違いと言えます。