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一丁目一番地の意味とは?由来や例文

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一丁目一番地の意味とは?由来や例文
ニュースを見ていたり、人と会話している時などに、「一丁目一番地」という言葉に触れる機会がたびたびあると思います。一見すると住所のことのようですが、実際はそれとは全く関係ない文脈で使われることが通常です。
では、「一丁目一番地」とは具体的に何のことで、どこから広まり、どのように使うのが正解なのでしょうか。この言葉についてあまり知らないという人にとっては、それらの点が気になるところでしょう。
本記事では、「一丁目一番地」の意味や由来、例文について紹介しますので、理解の参考にしてみてください。
一丁目一番地の意味
一般に言う「一丁目一番地(いっちょうめいちばんち)」とは、「最初に行うべき最も重要なことがら」を意味する言葉です。ある課題や事業などに取り組む際、真っ先に手を付けるべき大事なことがらについて言います。住所における起点である「一丁目一番地」を、物事の優先度に当てはめて表した言葉になります。類語には、「最優先(課題)」や「起点」、「核心」などが挙げられます。
主に政治の世界を中心として使われる言葉ですが、最近はビジネスシーンなど一般社会でも使用例が増えています。
一丁目一番地の由来
「一丁目一番地」という言葉は、上記のように政治用語に由来があります。もともとの政界での意味は、「本会議場での演壇に最も近い前列席」というものでした。また、霞が関の用法では、「予算でプッシュする目玉政策」を指すケースもあります。このように政治周辺の世界では頻繁に使われていた言葉で、やがてそれが「最優先課題」も指すようになったというのが経緯です。
現在のような意味合いでの用例は、1980年代から見られますが、一般には09年に、当時の鳩山由紀夫首相が地域主権改革を「内閣の一丁目一番地」と表現したのを機に広まりました。
一丁目一番地の例文
続いては、「一丁目一番地」の具体的な使い方について見ていきましょう。前述のように、現在は政治用語としてだけでなく一般でも広く使われており、ビジネスシーンにおいてもたびたび使用されます。
「一丁目一番地」の例文としては、次のようなものが挙げられます。
例文①:小泉内閣が一丁目一番地と呼んで断行した郵政民営化だが、実現から大分経った今も課題は山積みだ
例文②:現在の政権が目指す一丁目一番地の政策が何なのか、今ひとつ見えにくいのが問題だ
例文③:プロジェクト管理においては、まず一丁目一番地のタスクを見極めることが重要になる
例文④:会社が成長戦略の一丁目一番地として立ち上げた事業は、今のところ順調に伸びている

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