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「アイスブレイク」の意味とは?使い方・例文など
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「アイスブレイク」の意味とは?使い方・例文・ネタなど
「アイスブレイク」という言葉をご存知でしょうか。一見砕氷船か何かの用語に見えますが、実際は人と人とのコミュニケーションに関連した言葉となっています。英語圏でよく使われる表現ですが、最近は日本でも浸透しており、ビジネスの現場でもよく使われるようになっています。今回は、この「アイスブレイク」という言葉の詳しい意味や使い方について、例文を交えて紹介していきましょう。
「アイスブレイク」の意味
「アイスブレイク」とは、英語の「ice break」をカタカナにした言葉です。
直訳すると「氷を砕く」といった意味になりますが、通常は「初対面の人同士が集まる場面で、お互いの緊張をほぐして打ち解けるための手法」という意味合いで使われます。
初対面同士の緊張やぎこちなさを硬い氷に例え、それを溶かして安心感を得たり、コミュニケーションを円滑に行えるようにするといった意味が込められています。英語においては、「ice breaking」とも呼ばれます。ちなみに「break the ice」という表現だと、「話の口火を切る」といった意味合いになります。
「アイスブレイク」の具体的な方法としては、自己紹介といった簡単なもののほか、ゲームやレクリエーションなどの活動も含まれます。
「アイスブレイク」は、見知らぬ人々が集うさまざまな場面で使うことができます。例えば学校などの教育現場や、地域の集まりといった市民活動の場、お見合いパーティーなどの懇親の場等が挙げられます。もちろんビジネスの現場も例外ではなく、会議や社員研修、チームミーティングなどのほか、新規開拓の営業時にも活用することができます。
「アイスブレイク」の使い方・例文
ここでは、ビジネス用語としての「アイスブレイク」の具体的な使い方について見ていきましょう。上記のように、「アイスブレイク」はさまざまな場面で活用することができますが、ビジネスでは主に2つのパターンが考えられます。
1つは会議や研修などの集まりで用いられるケースで、もう1つは営業やプレゼン、販売活動といった場面で用いられるケースです。
まずは、1つ目のケースの使い方について、以下に例文を挙げてみましょう。
- 例文:議題に入る前に、アイスブレイクとして簡単な自己紹介を行った
- 例文:ワークショップのアイスブレイクで「漢字1文字での自己紹介」をやったが、かなり難しかった
- 例文:研修での「1分当てゲーム」のアイスブレイクが、予想以上に盛り上がった
続いては、営業などの場における「アイスブレイク」の使い方の例です。
- 例文:商談前のアイスブレイクの内容は、契約の成否に大きく影響する
- 例文:単なる雑談も、顧客の心をほぐす大事なアイスブレイクだ
- 例文:セールスにあたっては、アイスブレイクについてもきちんと事前準備をしておくように
上の様なケースのほかに、ビジネスメールでも「アイスブレイク」を応用することができます。最後に、そうした場合の例文についても紹介しておきましょう。
- 例文:メールの冒頭の世間話も、立派なアイスブレイクにあたる
- 例文:アイスブレイクとしてプライベート関連の話題を添えると、メールも読みやすくなる
「アイスブレイク」で適切な話題
上では「アイスブレイク」という用語の使い方や例文について見ましたが、この項目では、ビジネスの場における適切な「アイスブレイク」の話題について紹介していきましょう。
定番の話題
まずは、「アイスブレイク」に使われやすい定番の話題から見ていきましょう。
もっとも身近な例では、「天気」や「気候」のネタがあります。これは日本に限らず万国共通の話題で、会話の最初で「今日は良い天気ですね」「最近暑くなりましたね」などのような具合に使われます。また、最新のニュースなどの時事ネタも、会話の糸口として頻繁に使われています。その他には、健康に関することや食事の内容、最近見たテレビ番組や動画の話題なども、「アイスブレイク」の定番ネタに挙げられます。
地域の話題
初対面の顧客などとの会話では、その地域の話題を振るのも良い「アイスブレイク」になります。スポーツや趣味の話題だと、相手にそれについての興味や知識がない場合、うまく意思の疎通ができません。しかし、自分が住んでいる地域のことであれば、だれでも一定の関心はあるのが通常です。例えば、「このあたりは静かで良い環境ですね。緑も多いし、こういうところに住んでみたいです」「とても活気ある場所ですね。おいしそうな飲食店も見かけましたが、よろしければ後でおすすめのお店を教えていただけますか」などと切りだせば、自然と相手の気持ちもほぐれやすくなるでしょう。
相手の長所を述べる
ほとんどの人は、自分のことを褒められれば、社交辞令と分かっていても悪い気はしないものです。ですので、「相手を褒める」ということも、「アイスブレイク」の基本となります。例えば「おしゃれなネクタイですね。スーツにとてもよく似あっています」「髪型を変えたんですね。とても素敵です」「いつもしゃきっとされていて、お会いすると気が引き締まります」など、目についた長所を述べることで、コミュニケーションも円滑に進めやすくなります。
「アイスブレイク」のNG例
上の項目とは逆に、「アイスブレイク」で用いない方が良い話題もあります。ここではそうしたものについて見ていきましょう。
政治、宗教、学歴に関するネタ
「アイスブレイク」の話題には、なるべくあたりさわりがなく、賛否の分かれないものを選ぶのが適切です。ですので、政治や宗教、学歴に関する話題は、持ち出さない方が良いでしょう。これらは人によって意見が異なるデリケートな問題なので、返って雰囲気が険悪になる可能性もあります。
何かについての批判
何かを批判する話題も、「アイスブレイク」では避けた方が無難でしょう。こちらとしては盛り上げるつもりで言ったことでも、相手は不快に感じるかもしれません。「批判」は負の感情を起こしやすいので、相手のことをよく知っている場合以外では、使わない方が賢明です。
芸能人ネタ
特定の芸能人に関する話題も、初対面の相手にはしない方が無難です。ある芸能人に対する印象は、人によってはっきりと好悪が分かれるためです。ただ、相手の好きな芸能人が事前に分かっている場合は、それについての話題を振ってもOKでしょう。
最後に
以上、「アイスブレイク」の意味や使い方などについて紹介してきました。
このように、ビジネスにおいては「アイスブレイク」がいろいろな場面で活用できます。しかし、場面に応じた適切な話題を切り出さないと、逆効果になる場合もあるので要注意です。日ごろからいろいろなパターンの「アイスブレイク」を意識し、準備しておくことで、とっさの場面にもうまく対応しやすくなるでしょう。
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