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一般常識

「不快」「不愉快」「不満」の意味と違い

「不快」「不愉快」「不満」の意味と違い

「不快」「不愉快」「不満」の意味と違い

「不~」の形でネガティブな感情を表す熟語はいくつかありますが、「不快」「不愉快」「不満」はその代表例です。この3つの言葉は何となくイメージが似ており、使い分けに迷うケースもありますが、実際にはある点で明確に区分することができます。では、具体的にどういったところで使い分けられるのでしょうか。

今回は、「不快」「不愉快」「不満」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、これら3語の使い分けに迷っている方は参考にしてみてください。

「不快」

不快

「不快(ふかい)」とは、「いやな気持になること」「不愉快になること」という意味の言葉です。また、そうしたさまについても言います。「彼の横暴な物言いを聞いて、私はとても不快な気分になった」「サービスの不手際に対し、彼女は不快感をあらわにした」などのように使われます。

「不快」はまた、「気分のすぐれないこと」という意味合いも持ちます。この場合は、「あまりの暑さで、次第に気分が不快になってきた」などのような使い方をされます。

「不快」の「不」は否定詞の役割を持ち、「~しない」「そうではない」などの意味を表します。一方「快」の字は、「こころよい」を意味しています。

「不快」と「不愉快」はほぼ同じ意味の言葉で、双方を入れ替えても成立するケースが多くなっています。ただ、「不快」には「気分がすぐれないこと」の意味が加わる点は、両者の違いにあたります。

「不愉快」

不愉快

「不愉快(ふゆかい)」とは、「愉快でないこと」「たのしくないこと」という意味の言葉です。また、そうしたさまについても言います。「彼女の高慢な態度は、いつも周りを不愉快にさせる」「ここまで不愉快な接客を受けたのは初めてだ」「こんな不愉快な思いをしてまで金を儲けたくはない」などのように使われます。

「不愉快」の「愉」という字は、「心臓」「一部をくり抜く」を示す部位から成り、「(不快な心を抜き取って)たのしむ」の意味を表します。

「不快」とは、上記のように「いやな気持ちになること」を指す点で違いはありませんが、「不愉快」には「気分がすぐれないこと」の意味がない点で使い分けられます。一方「不満」とは、後述するように意味が全く異なります。

「不満」

不満

「不満(ふまん)」とは、「物足りなく、満足しないこと」という意味の言葉です。また、そのようなさまや、そうしたように思う気持ちも指します。「会社側の説明に対し、顧客らは一斉に不満を口にした」「精魂込めた作品だが、不満な点は残ってしまった」「彼は一応納得はしたものの、どうしても不満は隠せない様子だった」などのように使われます。

「不満」の「満」は「いっぱいになる」「一定の数量や期限に達する」を表す漢字ですが、この場合は「十分に足りて欠けたところがない」「心が満ち足りること」といった意味になります。

「不満」と「不快」「不愉快」の意味合いは、まったく違います。「不快」「不愉快」が「いやな心持になること」を指すのに対し、「不満」は「満足しないこと」を指しており、両者を入れ替えて使うことはできません。この点は、しっかり踏まえておく必要があります。

「不快」「不愉快」「不満」の意味と違い

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