一般常識
「増える(増やす)」「殖える(殖やす)」の意味と違い

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「増える(増やす)」と「殖える(殖やす)」の意味と違いとは
「ふえる」または「ふやす」と読む漢字には、「増」と「殖」の2つがあります。この2つの漢字表記は、それぞれどういった場合に使うべきなのでしょうか。使い分けのポイントが気になるところです。
そこで今回は、「増える(増やす)」「殖える(殖やす)」の意味と違いについて詳しく解説していきます。
増える(増やす)とは
「増える」とは、「数や量が大きくなる」という意味の言葉です。何らかのものごとに関する数量が、前より加算されることを指します。具体的には、「人口が増える」「体重が増える」「反対意見が増える」のように使われます。
「増やす」の場合は、数量が大きくなるように計らうことを言い、この場合は「生徒を増やす」「コレクションを増やす」のように使います。
「増える(増やす)」の「増」という字は、「土」と「つみかさなる」を表す象形から成っています。そこから「ます」「ふえる」を意味する漢字として成り立ちました。
「殖える(殖やす)」との違いについては、以下で見ていきましょう。
殖える(殖やす)とは
「殖える」は、辞書では「増える」と同義の言葉とされています。しかし、実際の使われ方には違いがあります。
「殖える」が主に使われるのは、「財産が大きくなる」「繁殖する」という意味合いです。具体的には、「貯金が殖える」「利子が殖える」「乳牛が殖える」のような使い方になります。
「殖やす」の場合は、財産を大きくしたり生き物を繁殖させることを指し、この場合は「貯金を殖やす」「ニワトリを殖やす」のように使われます。
「殖える(殖やす)」の「殖」という字は、「死体」を表す象形と、「まっすぐ」を表す象形から成っています。これは「まっすぐのびた硬直死体」を示しており、そこから「くさる」「のびる」「ふえる」を意味する漢字として成り立ちました。
このように、「増える(増やす)」は「数量が大きくなる(大きくする)」を表し、「殖える(殖やす)」は「財産が大きくなる(大きくする)」「繁殖する(繁殖させる)」を表すと覚えれば、使い分けがしやすくなります。
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