一般常識
「抱負」「目標」の意味と違い
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「抱負」「目標」の意味と違い
「抱負」という熟語は、「今年の抱負」や「抱負を語る」などのように、心に期すものを指す言葉としてよく使われます。インタビューなどの際におなじみの言葉ですが、これとよく似た言葉に、「目標」というものもあります。どちらも意味合いはほとんど変わらないように見えますが、何か使い分けのポイントなどはあるのでしょうか。細かい違いが知りたいという方も多いでしょう。
今回は「抱負」と「目標」の意味や違いについて解説しますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。
抱負とは
「抱負(ほうふ)」とは、「心の中に抱いている決意や志望」という意味の言葉です。「新成人の抱負」「新しい1年のはじまりに抱負を語る」「移籍会見の場で抱負を聞かれたA投手は、“2ケタ勝利を挙げてチームの優勝に貢献する”と答えた」などのように使われます。
「抱負」の語は、もともと「いだくことと背に負うこと」「かかえたりおぶったりすること」を意味していました。その後、上記の意味で使われるようになった経緯があります。
「抱負」と「目標」の違いは分かりにくいところですが、「具体性」の点で区別することが可能です。「抱負」という言葉は、「このようにしたい」という自分の明確な意思や計画について使われることが多くなっています。これに対し「目標」は、後述するように「ゴール」を指して使われるのが通常です。つまり、一般に「目標」よりも「抱負」の方が、内容が詳しく具体性が高い言葉であるということができます。
目標とは
「目標(もくひょう)」とは、「そこへ行きつくように、あるいはそこから外れないように目印とするもの」という意味の言葉です。「丘のてっぺんの木を目標に歩く」などのように使われます。
「目標」はまた、「射撃・攻撃などの対象」の意味も持ちます。この場合は「まと」と同義で、「われわれの部隊が攻撃の目標にされている」などのように使います。
3つ目の意味は、「行動を進めるにあたり、実現・達成をめざす水準」というものです。この場合の使い方は、「貯金の目標額は50万円だ」のようになります。
「目標」の「標」は、「しるし」「旗」「まと」などの意味を表しています。
「目標」と「抱負」はほとんど同じ意味の言葉とも言えますが、上記のように具体性において使い分けることが可能となっています。「目標」は「最終的に行きつきたいゴール」の意味で使われることが多く、「抱負」よりも具体性が低い簡潔な言葉で示されるのが一般的です。
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