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一般常識

「掘る」「彫る」の意味と違い

「掘る」「彫る」の意味と違い

「掘る」と「彫る」の意味と違いとは

「ほる」という言葉には、「掘る」と「彫る」という2つの漢字表記があります。これらはどちらも同語源の言葉ですが、実際の使われ方には違いがあります。では、それぞれ具体的に、どういった場面で使われるのでしょうか。

今回は、「掘る」と「彫る」意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。

「掘る」とは

掘る

「掘る」とは、「地面に穴を開ける」という意味の言葉です。地面の土や岩などを取り除き、そこに穴を開けることを言います。「トンネルを掘る」「井戸を掘る」「墓穴を掘る」「穴を掘って防空壕を作る」のように使われます。

「掘る」のもう1つの意味合いは、「地面に埋まっているものを取り出す」というものです。地中にあって隠れているものを、土などを取り除いて引き上げることを言います。この場合は、「山芋を掘る」「宝を掘る」のように使われます。

「掘る」の「掘」という字は、「手」と「かがめる」を表す象形から成っています。そこから「(腰をかがめて)穴をほる」という意味の漢字として成り立ちました。

同音異義語である「彫る」との違いについては、以下で見てみましょう。

「彫る」とは

彫る

「彫る」の意味合いは、「彫刻する」というものです。木や石、金属といった素材に、文字や模様などを刻み込むことを言います。また、木や石を削って像を作ることも指します。「仏像を彫る」「墓石に名前を彫る」「これは彼の彫った像に違いない」のように使われます。

「彫る」はまた、「入れ墨をする」という意味でも使われます。この場合は、「背中に龍を彫る」「タトゥーを彫るのはよく考えた方がいい」のように使われます。

「彫る」の「彫」という字は、「彫刻がゆきわたる」と「模様・飾り」の象形から成っています。これは「飾りとしての彫刻がゆきとどいている」ことを表しており、そこから「(彫刻を)ほる」「きざむ」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「彫る」と「掘る」の違いは、「彫る」は「彫刻する(入れ墨をいれる)」を表し、「掘る」は「地面に穴を開ける(地面からものを取り出す)」を表すという点にあります。

「掘る」「彫る」の意味と違い

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