一般常識
「他(ほか)」「外(ほか)」の意味と違い
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「他(ほか)」「外(ほか)」の意味と違いとは
「ほか」という言葉を漢字で表す場合、「他」と「外」の2種類が考えられます。では、「思いのほか」という場合の「ほか」には、どちらの漢字を当てるのが正しいのでしょうか。それに答えるには、それぞれの意味を踏まえておく必要があります。
今回は、「他」と「外」の意味と違いについて解説していきたいと思います。
「他(ほか)」とは
「他」とは、分かりやすく言うと、「別のもの」という意味の言葉です。あるものごとや場所などが存在するとき、それとは違うものごとや場所などを指す時に使われます。具体的には、「他の地域を調べる」「他の手段を使う」「他に心当たりがない」「他の者に任せる」のように使われます。
「他」という字は、「横から見た人」と「へび(「人ではない変わったもの」の意)」を表す象形から成っています。そこから「見知らぬ人」「たにん」を意味する漢字として成り立ちました。
「他」という字の意味を考える場合は、反対語を見ると分かりやすくなります。「他」の反対語にあたるのは、「自」という言葉です。すなわち、中心や起点となるものごととは別のものを示す際に、「他」の表記を使うことになります。
「外」との違いについては、以下で見ていきましょう。
「外(ほか)」とは
「外」も「ほか」と読みますが、辞書では「他」と同じ意味とされています。しかし、実際の使われ方は違います。
「外」が示すのは、「ある範囲を越えたところ」という意味合いです。具体的には、「この出来事は想像の外というしかない」「思いの外簡単だった」「外でもない君の頼みなら」のように使われます。
また、「○○様 外三名」のように「プラス」という意味で使われることもあります。
「外」という字は、「占いのために亀の甲羅の中から肉をかき取る(はずす)」様子を表しており、そこから「はずす」を意味する漢字として成り立ちました。
「外」の反対語は、「内」になります。ですので、「内に対するそと」を意味する場合には「外」を使うと考えると、「他」との使い分けがしやすいでしょう。
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