社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「品番」「型番」「製品番号(製造番号)」の意味と違い

「品番」「型番」「製品番号(製造番号)」の意味と違い

「品番」「型番」「製品番号(製造番号)」の意味と違い

パソコンなどの製品を取り扱うにあたり、しばしば「品番」や「型番」、「製品番号(製造番号)」といった言葉を目にします。いずれもアルファベットや数字などで構成されており、似たような印象を抱きがちですが、それぞれの意味合いや役割ははっきり異なっています。では、この3つは一体どういった点で区別されるのでしょうか。個々の使い分けのポイントが知りたいところです。

今回は、「品番」「型番」「製品番号(製造番号)」の意味や違いについて、詳しく解説していきます。

「品番」とは

品番

「品番」とは、「商品番号(品目番号)」の略語で、「商品管理上、他と種類・形状・色などを区別するために、商品に付ける番号」を意味します。読み方は「ひんばん」あるいは「しなばん」になります。「商品の品番を調べる」「品番検索」「顧客品番」「社内品番」などのように使われます。

「品番」の特徴は、「形や色などの特徴で商品を区別するために付けられる」という点にあります。たとえばある会社のドライヤー製品が2つあったとして、それぞれの色が違っている場合、機能は同じでも「品番」は異なることになります。この点は、後述するように「型番」との違いになります。

一方「製品番号(製造番号)」との違いは、「個々の製品を区別するためのものではない」という点に求められます。

「型番」とは

型番

「型番」とは、「型式番号」の略語で、「製品の型を識別する際の番号」を意味します。読み方は「かたばん」です。「パソコンの型番を調べる」「故障のおそれのある製品型番」などのように使われます。

「型番」の特徴は、「機能や性能の違いごとに付けられる」という点にあります。たとえばクルマ業界では「R32」や「AE86」という呼び名がよく使われますが、これらは「型番(車両型式)」から来たもので、それぞれ特定の時期のモデルを表しています。モデルが違えば同一車種でも性能などが変わるため、「型番」で呼ぶことはその点でわかりやすいという利点があります。

このように、「型番」は機能・性能面で区別するための番号で、外見は関係ありません。この点は、「品番」との明確な違いになります。また、「品番」が幅広い商品に付けられるのに対し、「型番」は主に車やパソコン、家電などに付けられる点も、使い分けのポイントになります。

「製品番号」とは

製品番号

「製品番号(製造番号)」とは、「1つ1つの製品を識別するために付けられる番号」を意味する言葉です。「シリアルナンバー(serial number)」「シリアル番号」とも呼びます。「プリンタの製品番号の確認方法を調べる」などのように使われます。

「製品番号」の特徴は、「個々の製品に異なる番号が付けられる」という点にあり、この点は「品番」や「型番」と明確に違います。「serial」は「一続きの」「通しの」を意味する単語で、複数の製品に対し一連の番号として割り振られるのが通常です。固有の「製品番号」があることにより、特定の時期に作られた製品に欠陥が見つかるなどした場合、問題の商品群を素早く見つけることに役立ちます。また、偽造や盗難などの発生時にも、「製品番号」が問題解決に有効に働きます。

「品番」「型番」「製品番号(製造番号)」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします