HOME>一般常識>「非情」「非常」の意味と違い

一般常識

「非情」「非常」の意味と違い

「非情」「非常」の意味と違い

非情・非常の意味と違いとは

「非情」と「非常」は、どちらも「ひじょう」と読む熟語です。字も一部共通していることから、うっかりすると意味合いを混同しやすくなっています。しかし、もちろん両者はまったく違う言葉です。では、それぞれ具体的にどういった意味を持つ言葉なのでしょうか。

今回は、「非情」「非常」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて解説したいと思います。

非情とは

非情

「非情」とは、「人間らしい感情を持たないこと」という意味の言葉です。ある人が、人間が持つ自然な感情に流されないことを指します。また、そういったさまについても言います。「彼は仕事に関しては非情な一面を持っている」「この業界で生き残りたいなら、非情に徹するべきだ」「彼女はそこまで非情にはなれなかった」のように使われます。

「非情」の「非」という字は、「互いに背を向けて左右にひらく」と言った象形から成っており、「そむく」や「~でない」などの意味を持ちます。一方「情」の字は、「澄み切った心」を表し、「まこと」や「思いやり」などの意味を持ちます。

このように、「非情」の語は、「感情に流されないこと」を表す点に特徴があります。この点は、後述する「非常」との違いとなっています。

非常とは

非常

「非常」とは、「並の程度でないさま」という意味の言葉です。ものごとの程度がはなはだしく、尋常でないさまを言います。「彼女は非常に目覚ましい働きぶりを見せた」「彼は非常に天才的な頭脳を持っている」「あの人は非常に怒っている」のように使われます。また、名詞としての使い方で、「思いがけない変事」や「差し迫った状態」という意味合いもあります。この場合は、「電話の声は必死に非常を告げていた」のように使われます。

「非常」の「非」の意味は前述した通りで、「常」は「ひごろ」や「並」などを表します。

このように、「非常」と「非情」の意味はまったく違います。「非常」は「程度がはなはだしいさま」や「緊急事態」を表す言葉であり、「感情を持たない」の意味はありません。この違いを踏まえると、使い分けに迷わずにすみます。