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一般常識

「業種」「職種」「職業」の意味と違い

「業種」「職種」「職業」の意味と違い

業種・職種・職業の意味と違いとは

転職の際などによく目にする言葉として、「業種」や「職種」「職業」といったものがあります。どれも仕事に関する語句ですが、これらの区別がよく分からないという人も、意外に多いのではないでしょうか。しかし、きちんとした使い分け方を知っておかないと、困る場面も出てくるかもしれません。

そこで今回は、「業種」「職種」「職業」の意味と違いについて解説したいと思います。

業種とは

業種

「業種」とは、「事業や営業の種類」という意味の言葉です。取り扱う商品やサービスの種類によって分類される、事業ごとの区別を言います。似た言葉に「産業」がありますが、「業種」は「産業」よりも細かく分けられた分類となっています。

日本の産業全体における業種分けについては、多くの場合、総務省の「日本標準産業分類」の大分類が基準として使われています。それによると、日本の主な業種には、次のようなものがあります。すなわち、「農業、林業」「漁業」「鉱業、採石業、砂利採取業」「建設業」「製造業」「電気・ガス・熱供給・水道業」などで、他にも多数の分類があります。こうした分類をさらに細かくしたものとして、「中分類」というものもあります。それによると、同じ「製造業」でも、「木材・木製品製造業」や「家具・装備品製造業」などの区別が存在します。

「職種」などとの違いについては、以下で見てみましょう。

職種とは

職種

「職種」とは、「職業や職務の種類」という意味の言葉です。簡単に言えば、「どういった内容の仕事をしているか」という区別が、「職種」に当たります。例えば、会社で営業を担当している場合は「営業職」が職種となりますし、経理を担当していれば、職種は「経理職」となります。言い換えると、会社内で所属している部署名が、「職種」に相当することになります。フリーランスの場合は、「イラストレーター」や「編集者」など、名乗っている肩書が「職種」となります。

「職種」と「業種」は、どちらも法律で分類が規定されているわけではありません。しかし、「業種」が前述の「日本標準産業分類」に基づいているのに対し、「職種」にはそうしたものも存在しないという違いがあります。

職業とは

職業

「職業」の意味は、「人が生計を維持するために、日常的に従事している仕事」というものです。簡単に言うと、「お金を稼ぐために主にしている仕事」ということになります。「生業」や、単に「仕事」という場合もあります。具体的には、会社で働いている場合であれば「会社員」が「職業」となります。同様に、お店などを経営していれば「自営業」が「職業」となり、大学生などであれば「学生」となります。

このように、「職業」は「主に就いている仕事」を指すという点が、「職種」との違いになります。「職種」は「職業」とは違い、「仕事の業務内容」を指すようになっています。

「業種」「職種」「職業」の意味と違い

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