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「ご教授ください」の意味とは?使い方、例文、類語など

「ご教授ください」の意味とは?使い方、例文、類語など

ご教授くださいの意味とは?使い方、例文、類語など

「ご教授ください」とは簡単に言えば専門的な内容について「教えてください」と言った意味ですが、ビジネスシーンで使う場合にはその意味や使い方を正確に理解して置く必要があります。

また、似たような表現に「ご教示ください」がありますが、その違いについてもご紹介していきます。

ご教授くださいの意味

「ご教授ください」は「ご」+「教授(きょうじゅ)」+「ください」から成る言葉です。「ご」は尊敬を表す接頭語で、この場合の「ください」は、「ご(お)」などと結びつくことで要望や懇願を表す補助動詞として働きます。

一方、「教授」は、「おしえる」という意味の「教」と、「さずける」という意味の「授」から成る熟語になります。主な意味は2つあり、1つは「大学などの教育機関で専門の学問や技能を教えつつ、研究に従事する人の職名」、そしてもう1つは、「他人に自分の持つ知識や技能を伝授すること」といったものです。この場合は、後者の意味が当てはまります。

こうした意味から「ご教授ください」の意味は、「私にあなたの持つ知識や技術を教え授けてください」といったものであることが分かります。

「ご教授ください」の具体的な使い方や例文については、以下で見ていきましょう。

ご教授くださいの使い方・例文

「ご教授ください」の意味は、上で見たように、専門的な技術や知識を持つ人に対してそれらを教えて欲しいとお願いすることです。ここで言う「技術」や「知識」とは、主にビジネスに関する知識はもちろんのこと、学問やスポーツ、音楽、絵画などの分野についてのものを指すのが一般的です。これらの分野に秀でた人だけが持つ知識・技術を、しっかり教えてもらいたいという時に使う表現になります。少し調べればわかるような簡単なことや、通り一遍の内容を教えてもらう時などには使われません。ある程度の期間継続的に師事しないと、身につかないような専門的な内容に対して使うようになっています。

このように、「ご教授ください」という言葉はどんな場面にでも使えるわけではなく、状況を踏まえて使うことが大切になります。具体的な使い方について、以下に挙げて説明していきましょう。

ご教授ください

上記のように、「ご教授ください」は長期間の指示が必要な場合に使うことが多い言葉で、気軽に使えるものではありません。話し言葉としても使われますが、書き言葉として使うのが一般的です。芸術やスポーツ、学問で日頃お世話になっている恩師などに対し、お礼の手紙やメールを送る際によく使われます。

  • 例文:かねてより○○先生の下でピアノを学びたいと望んでおりました。ぜひともご教授ください
  • 例文:今年は昨年の遅れを取り戻したいと考えております。より一層練習に励みますので、ぜひともご教授ください

ご教授くださいませ

「~ませ」という言葉は、「ます」の命令形にあたるため、従来は目上の人などに対して使うのは不適切と考えられていました。しかし現在では、敬語の使用法の1つとして一般的に認知されています。そのため、「ご教授くださいませ」という言い方も頻繁に使われるようになっています。

  • 例文:先日参加させていただいた体験教室のおかげで、書道の楽しさを知ることができました。ぜひ本格的に学びたいと考えておりますので、ご教授くださいませ
  • 例文:このたびは病気のために長期間練習を休んでしまい、まことに申し訳ございません。ご心配をおかけしましたが、来週から復帰できそうです。引き続きご教授くださいませ

ご教授くださいますよう

「ご教授くださいますよう」という言い方は、単に「ご教授ください」と言うよりも丁寧な聞こえ方になります。この場合は、後ろに「よろしくお願いします」などを加える使い方が一般的です。

  • 例文:今回の大会では自分の力量不足を痛感いたしました。次回はよりよい成績を上げられるよう、一層努力してまいります。先生には引き続きご教授くださいますよう、よろしくお願いいたします。
  • 例文:この度は先生の手厚いご指導のおかげで、コンクールで金賞を受賞することができました。今後とも引き続きご教授くださいますよう、よろしくお願いします

「ご教授ください」と「ご教示ください」の違い

「ご教授ください」と似た言葉として、「ご教示(きょうじ)ください」というものもあります。この2つは混同しやすい言葉ですが、実際は意味合いや使い方に違いがあります。
「ご教示ください」の「教示」は、文字通り「教え示す」ことを意味しています。教える内容は「知識」や「方法」ですが、「教授」の場合のように複雑で難しいものではありません。より単純で、比較的すぐに理解できるものに対して使われるようになっています。例えば書類の書き方や打ち合わせの日時や場所、機械の簡単な操作法といったものなどです。こうした口頭や文面ですぐに伝えることができる知識・方法に対し、「教えてもらえますでしょうか」と希望する表現が、「ご教示ください」になります。
「ご教示ください」は、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。相手のスケジュールや依頼の詳細を確認したい時などは、この表現を使うのが適しています。逆に「ご教授ください」を使うと大げさになってしまうので、注意が必要です。

ご教授くださいの類語・言い換え

ご指南ください

「ご指南ください」の「指南」とは、古代中国の「指南車」という車に由来する言葉です。指南車は常に南の方角を示す機能があったことから、「正しい道へ教え導く」といった意味合いを持つようになりました。「ご指南ください」も、「ご教授ください」同様、習得にある程度時間を要する内容の指導を請う場合に使われることが多くなっています。具体的な使い方としては、「これからも以前と同様、厳しくご指南ください」といったものになります。

ご指導ご鞭撻

「鞭撻」とは、鞭(ムチ)で打つことを意味する言葉です。そこから転じて、「厳しい教育」や「強い激励」などを意味するようにもなりました。つまり「ご指導ご鞭撻(くださいますようお願いいたします)」は、「私を厳しく指導してください」といった意味合いの言葉となります。具体的には、「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」などという風に使われます。

最後に

以上、「ご教授ください」の意味や使い方について解説してきました。
「ご教授ください」は、学問や芸術などの分野に秀でた人物に対し、その知識や技能を伝授してほしいと要望する際の言葉です。習得にある程度期間を要するものに対して使われ、恩師や指導者へのお礼のメッセージなどに用いるのが通常です。
一方「ご教授ください」の類語としては、「ご指南ください」や「ご指導ご鞭撻」などが挙げられます。