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一般常識

「議会」「国会」の意味と違い

「議会」「国会」の意味と違い

「議会」「国会」の意味と違い

社会を動かすために必要な機関はいくつもありますが、「議会」はその中でも特に重要なものの1つです。ところでこの「議会」とよく似たイメージを持つ言葉として、「国会」というものが思い浮かびますが、両者はどのように異なるのでしょうか。使い分けのポイントがあるとすると、どの点なのかが気になります。

今回は、「議会」と「国会」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「議会」とは

議会

「議会(ぎかい)」とは、「公選された議員で構成される、選挙民の意思を代表し法律などの決定を行うための合議制の機関」を意味する言葉です。さまざまな種類がありますが、代表的なところでは、「国会」や「都道府県議会」、「市町村議会」などが挙げられます。

似た性質を持つ機関は、古代ギリシアや古代ローマにも存在しましたが、現在の「議会」の直接の起源は、17世紀のイギリスに求められます。「議会」は有権者を代表し、立法をつかさどる機関として、法の支配と国民主権を前提とする近代国家には欠かせない存在にあたります。

「国会」との違いは、「制度の大枠を指す」点にあります。「議会」は幅広い種類を含む言葉で、「国会」もその中の1つにあたります。

「国会」とは

国会

「国会(こっかい)」とは、日本における議会の名称の1つで、正式には「日本国憲法にもとづく国の立法機関」を指します。「国の議会」を意味する言葉で、現在のものは1947年に設置されました。それ以前の旧憲法下における正式名称は、「帝国議会」になります。

「国会」は、国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関にあたります。法律の制定をはじめとして、憲法改正の発議や予算の議決といった幅広い権能を持ちます。衆議院・参議院の二院制が採用されており、国民の直接選挙によって選ばれた、国会議員によって構成されています。

「議会」と「国会」は、どちらも「選挙で選ばれた議員から成る合議制の機関」を指す点で違いはありませんが、明確に使い分けられます。「国会」は、前述のように「議会」の一種で、「日本における国の立法機関」を指す点が特徴です。これに対し「議会」には、上記のように「県議会」や「町議会」なども含まれます。

「議会」「国会」の意味と違い

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