一般常識
「不況」「不景気」の意味と違い
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「不況」「不景気」の意味と違い
経済の状況は、いつでも社会の重大な関心事ですが、残念ながら「不況」という言葉を聞く機会も少なくありません。ところで、この「不況」とよく似た言葉に「不景気」というものがありますが、両者はどのように異なるのでしょうか。普段聞きなれている2つの言葉ですが、具体的な相違点となると、詳しく言える人はそれほど多くないかもしれません。
今回は、「不況」と「不景気」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。
「不況」とは
「不況(ふきょう)」とは、「資本主義社会における景気循環の一局面で、“好況”に対応する言葉」を意味します。有効需要の不足などのために経済活動が停滞している状況を言い、企業利潤の減退を招くとともに、投資・生産の減少、失業・倒産の増加、また賃金・物価・株価・金利などの低下をもたらします。
「不況」はまた、上のような場合の他に、構造的・傾向的な現象としてあらわれる場合もあります。たとえば、「構造不況」や「世界同時不況」といったものが、これにあたります。この場合でも、雇用量や賃金などの低下をもたらす点は変わりません。
「不況」と「不景気」の違いは微妙なところですが、「不況」の場合は「経済活動の停滞」の意味しか表さない点で区別できます。これに対し「不景気」は、後述するように、より広い使われ方をするようになっています。
「不景気」とは
「不景気(ふけいき)」とは、「経済活動に元気がないこと」という意味の言葉です。「好景気」の反対の状態で、社会全体における経済の動向が低調気味であることを言います。「世の中はどこも不景気で、人々の生活は苦しい」「地方にも不景気の波が押し寄せてきた」などのように使われます。
「不景気」にはこの他に、「商売が繁盛していないこと」という意味もあります。この場合は、「不景気な商店街」のように使われます。また、「そんな不景気な顔をするな」のように、「沈み込んで元気のないこと」という意味でも使われます。
「不況」と「不景気」は、共に「経済活動が停滞した状態」を指す点で違いはありません。しかし、「不況」がその意味に限定されるのに対し、「不景気」は「元気がない」といった意味なども持つ点で使い分けられます。
また、「不況」は堅いニュアンスがあり、文語的であるのに対し、「不景気」は口語的な性質が強く、日常会話などで主に使われるという違いもあります。
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