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一般常識

「服喪中」「喪中」の意味と違い

「服喪中」「喪中」の意味と違い

「服喪中」「喪中」の意味と違い

身内の死という事態は、当人にとっても周囲にとっても重大な出来事ですが、そうした時によく使われる言葉に、「喪中」があります。「喪中はがき」や「喪中見舞い」といった具合ですが、一方これとよく似た言葉で、「服喪中」というものもよく目にするようになっています。一見全く同じように見える2つの言葉には、何か違いなどはあるのでしょうか。

今回は、「服喪中」と「喪中」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。

「服喪中」とは

服喪中

「服喪中(ふくもちゅう)」とは、文字通り「喪に服している期間」を意味する言葉です。「服喪(喪に服する)」は、「身内の人が死んだあと、一定期間家にこもって慎むこと」を指し、その期間の最中であることを「服喪中」と表現します。「服喪」の「服」には、「喪にこもる」の意味もあります。

「服喪中」の使い方は、たとえば喪中はがきを受け取った際の寒中見舞いにおいて、「寒中お見舞い申し上げます。ご服喪中につき、年始のご挨拶はご遠慮させていただきました」のようなものになります。

「服喪中」と「喪中」の意味の違いは、特にありません。どちらも「喪に服している期間」を指します。ただ、「服喪中」の方が丁寧で故人を悼むニュアンスが強いため、喪中見舞いなどの文中で使うケースが多くなっています。

「喪中」とは

喪中

「喪中(もちゅう)」とは、「喪に服している期間」という意味の言葉です。「喪に服す」とは、前述のように、「近親者が亡くなった際にその死を悼み、一定期間身を慎むこと」を言います。「喪中」の期間は場合によって異なりますが、「2親等までの身内が亡くなって1年間」とするケースが多くなっています。

「喪」の考えは神道のもので、古くは近親者の死に際して一定期間喪服を着、遊びや祝い事などを避けて暮らす風習がありました。現在でもこうした考えが残っており、喪中にある人は、基本的に慶事(結婚式の出席や年始の挨拶など)を避けるべきとされています。

「喪中」と「服喪中」は、上記のように意味の違いはありません。ただ、「喪中」には特別なニュアンスなどはないので、一般に「服喪中」より使われる頻度は高くなっています。具体的な使い分けとしては、「服喪中」は主に喪中見舞いなどで使い、「喪中」は喪中はがきの中で、「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」のように使うといった具合になります。

「服喪中」「喪中」の意味と違い

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