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一般常識

「不条理」「理不尽」「不合理」の意味と違い

「不条理」「理不尽」「不合理」の意味と違い

「不条理」「理不尽」「不合理」の意味と違いとは

「不条理」「理不尽」「不合理」の3語は、いずれも「理」と「不」の字が共通している上に、意味合いも似通っています。一見どれも同じ場面で使えそうですが、実際にはそれぞれ使い方に特徴があります。では、具体的にどのような点が異なるのでしょうか。

今回は、「不条理」「理不尽」「不合理」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。

「不条理」とは

不条理

「不条理(ふじょうり)」とは、「筋道が通らないこと」「道理に合わないこと」という意味の言葉です。また、そうしたさまについても言います。「こんな不条理な話はない」「不条理な争いに巻き込まれた」のように使われます。

「不条理」の「不」は、後に来る言葉を打ち消す役割を持ちます。一方「条理」の語は、「ものごとの筋道、道理」を意味しています。つまり「不条理」は、「筋道だっていない」ことを表す言葉になります。

「理不尽」とはほとんど同じような意味を持ちますが、表すニュアンスには微妙な違いがあります。「理不尽」が個人的な感情のニュアンスを比較的強く含むのに対し、「不条理」は個人の枠を超えた、より広いスケールのニュアンスを含むのが特徴です。

「理不尽」とは

理不尽

「理不尽(りふじん)」とは、「道理をつくさないこと」「道理に合わないこと」という意味の言葉です。また、そうした様子についても言います。「なぜ私だけがこんなに理不尽な目に遭うのか」「あまりにも理不尽な仕打ちを受けた」のように使われます。

「理不尽」の「理」は、「道理」や「義理」を意味します。一方「不尽」は、「果たす」「全うする」を意味する「尽」に、否定の「不」を付けた言葉です。合わせて「理を尽くさず」と詠むことができ、「道理が不十分である」ことを表した語になります。

「不条理」とは、上で述べたように、ほとんど意味の違いはありません。ただ、これも上記のように、「理不尽」の方が個人的なニュアンスが強い点で使い分けることができます。「不条理」が戦争や災害などの大きな事件について使われることが多いのとは違い、「理不尽」は人間関係など、より日常的な問題についてよく使われるようになっています。

「不合理」とは

不合理

「不合理(ふごうり)」とは、「道理・理屈に合っていないこと」「筋の通らないこと」という意味の言葉です。また、そのようなさまについても言います。「こんな不合理な制度は正すべきだ」「君の考え方は不合理と言うほかない」のように使われます。

「不合理」は、「理に合わず」と読むことができます。つまり、「何かが道理や理屈に適っていない」ことを表す語になります。

「不合理」と「不条理」の違いは、「不条理」が人の力を超えたものごとについてよく使われるのに対し、「不合理」は制度や思考など、人間の手で変更可能なものについて使われることが多い点にあります。一方、「理不尽」との違いは、「理不尽」が「暴力などの行動」について使われるのに対し、「不合理」は「制度などの行動を伴わないもの」について使われる点にあります。