社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

ビジネス用語

「フィックス」の意味とは?使い方と例文、使う際の注意点

「フィックス」の意味とは?使い方と例文、使う際の注意点

フィックスの意味とは?使い方と例文、使う際の注意点について

一般的なビジネス用語で「フィックス」と使う場合には「固定する」「決定する」の意味で使用されますが、IT業界や建築業界などでは少し違った意味で使用されます。

ここでは「フィックス」の意味にくわえて、使い方や使う際の注意点についてご紹介していきます。

フィックスの意味

「フィックス」とは、英語の動詞「fix」を語源とする外来語です。「fix」の本来の意味はさまざまですが、主なところでは、「固定する」「取り付ける」「明確にする」「決める」「調整する」「修理する」などとなっています。

日本で使われる場合の「フィックス」は、このうち「固定する」「決定する」の意味で使われることがほとんどです。

「フィックス」の具体的な使い方や例文については、下の項目で探っていきましょう。

フィックスの使い方・例文

「フィックス」の主な意味合いは、上で見たように「固定する」「決定する」といったものです。ビジネス用語としても頻繁に使われる言葉で、現在はさまざまな分野で定着しています。
一般的なビジネスシーンで使われる際には、多くの場合「確定」「決定」の意で用いられます。ビジネスでは何度も変更されるものが少なくありませんが、それらが決定され、それ以上の変更の可能性がなくなった時に、「フィックスした」などと使われます。

例えば、数度の組み直しを経てスケジュールが決定される時や、加筆・修正を繰り返した後に資料が最終版となる時、あるいは多くの意見をまとめて経営方針が決定する時などです。このように、幾度も変化してきたものが最終的な形態におさまる際に、「フィックス」という言葉で表現されるようになっています。

その一方で、微妙に異なる使い方をする業界もあります。IT業界における「フィックス」は、多くの場合で「修正する」を意味します。アプリケーションやソフトウェアの動作に不具合が生じた際、その問題を解消することが「フィックス」と呼ばれます。また、修正したプログラム自体を指して、「フィックス」と呼ぶこともあります。さらに「固定」を指す業界もあり、例えば建築業界では、嵌め殺しの窓を「フィックス窓」と呼んでいます。また、映像業界でも、「フィックス」と言うと「固定された画面」を指すようになっています。

それでは、「フィックス」の詳しい使い方について、例文を挙げて見ていくことにしましょう。

ビジネスでの「フィックス」の使い方

企業での一般的な「フィックス」の意味は、前述のように「(変化を重ねたものを)最終的に決定する」といったものです。詳細な使い方は、以下のようなものになります。

  • 例文:新規事業の方針についてだが、さきほどようやくフィックスした
  • 例文:B社への見積りについては、単価200円ということでフィックスしました

IT業界での「フィックス」の使い方

IT業界では前述の通り、ソフトウェアの修正について「フィックス」と呼ぶのが慣例です。また、ソフトウェア開発での仕様書やコードの作成において、最終版を確定する際にも「フィックス」を使うようになっています。具体的な使い方は、以下のようなものです。

  • 例文:このソフトウェアの仕様書は、こちらでフィックスとなります
  • 例文:プログラムにバグが見つかったので、早急にフィックスしておくように

建築業界での「フィックス」の使い方

建築業界で使われる場合の「フィックス」は、「固定」の意味合いがほとんどです。代表的なのが「フィックス窓」で、開閉できない嵌め殺しタイプの窓をこう呼ぶようになっています。

例文:「玄関ホールには、採光用としてフィックス窓を付ける予定です」

フィックスを使う際の注意点

「フィックス」という言葉をビジネスで使う場合には、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは「フィックス」の使い方の注意点について見ていきましょう。

文書やメールでは使わない

「フィックス」などのカタカナ言葉は、話し言葉として使うのはOKですが、書き言葉として使うのはふさわしくありません。ですので、文書やメールで使用するのは避けた方が良いでしょう。特に年配の方などに対しては、同じ意味の日本語で言い換えをするのが適当です。「フィックス」の言い換え表現としては、「決定」「確定」「取り決め」などがあります。

取引相手に使うのはNG

「フィックス」は社内で使う分には問題ありませんが、社外、特に顧客や取引相手に対して使うのはNGです。「フィックス」のような外来語は、不用意に使うと失礼となる場合もあります。そもそもそうした言葉自体知らない人も少なくないので、誰にでも通じるとは考えない方が良いでしょう。とりわけ接し方が問われる社外の人に対しては、きちんとした日本語で伝えるべきです。

最後に

以上、「フィックス」の意味や使い方について説明してきました。
「フィックス」は外来語で、元の言葉は英語の「fix」になります。日本語においては「固定」や「決定」の意味で用いられており、一般的なビジネス用語としては、「決まりました」などの意味で「フィックスしました」という風に使われています。IT業界では「修正」を、建築業界などでは「固定」を表すようにもなっています。

職場でよく使われるカタカナ語・ビジネス用語集400選(まとめ)

「フィックス」の意味とは?使い方と例文、使う際の注意点

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします