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「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の意味とは?使い方や例文

「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の意味とは?使い方や例文

「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の意味とは?使い方や例文

「フィジビリティスタディ」は、新規事業の立ち上げなどの際に使われる言葉です。「フィジビリ」と略して使われることもありますが、一体何を指しているのかわからないという人も多いでしょう。

今回はそうした人のために、ビジネス用語としての「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の意味や使い方などについて、詳しく解説していきたいと思います。

「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の意味

「フィジビリティ/フィジビリティスタディ」とは

ビジネスシーンで使われる「フィジビリティスタディ」とは、「あるプロジェクトの実現可能性について調査・検討すること」を意味する言葉です。計画している新規事業や新製品・サービス開発などの実現可能性がどれくらいあるのかを、実際に手掛ける前に調査し、検討することを言います。

例えば新商品の開発を計画している場合は、事前にその市場性や採算性、社内のオペレーション体制や資金の確保といったことまで多角的に調査・検討を行います。その結果、問題がある部分に関しては計画の変更や代替案の検討といった対策が取られ、場合によっては計画そのものが取り消されることもあります。期間は通常数週間~数か月で、技術開発や実証試験などを交える際は、数年に及ぶこともあります。

日本語では、「実行可能性調査」「企業化調査」「投資調査」などと呼ばれます。「フィジビリティ」「フィジビリ」あるいは「FS」「F/S」と略して呼ばれることも多く、また、「フィージビリティスタディ」と表記されることもあります。

「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の由来

「フィジビリティスタディ」は、英語の「feasibility study」という表現をカタカナ化したものです。「feasibility」は「実現できること」「可能性」という意味で、「study」は「調査」「研究」の意味になります。つまり、「feasibility study」は「実現可能性の調査」を指す熟語ということになります。

「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の使い方・例文

「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の意味は上のようなものですが、実際にはどのように使われるのでしょうか。この項目では、ビジネス用語としての「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の使い方について、例文を挙げて見ていきましょう。

例文:「海外で新たに事業を展開するにあたっては、現地でテスト販売を行うなどのフィジビリティスタディが必要になる」

例文:「フィジビリティスタディの結果、本プロジェクトは正式にGOサインが出された」

例文:「フィジビリで新技術についての不確実性が明らかになったため、今回の商品については発売が見送られることになった」

「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の歴史的背景

ここまで「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の意味や使い方について見てきましたが、こうしたことはいつから行われていたのでしょうか。

「フィジビリティスタディ」の最初の例となったのは、ニューディール政策の一環としてアメリカ政府が1933年に立ち上げた、「テネシー川流域開発公社(TVA)」によるものという見方が一般的です。TVAは、テネシー川の流域にダムや原子力発電所の建設といった公共事業をいくつも展開し、雇用の安定化などに大きな役割を果たしましたが、個々の事業では事前に綿密な「フィジビリティスタディ」が施されました。

このケースでは、技術的・経済的な面での実現可能性や、環境への配慮はもちろん、政治的な影響についても調査・検討が行われています。TVAはこうした細かな調査・検証を行ったことで、失敗のリスクを低減することができました。以来、この手法は大型公共事業だけでなく、民間企業においても積極的に活用されるようになっています。

「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の手順

「実行可能性調査」を意味する「フィジビリ/フィジビリティスタディ」ですが、具体的にはどのような手順で行われるのでしょうか。ここでは、「フィジビリ/フィジビリティスタディ」で踏むべきステップについて見ていきましょう。

①課題を明確化する

まず最初に、新事業に伴う課題点を明確にします。この際市場規模などを踏まえたうえで、「技術面」「経済面」「業務面」それぞれの実現可能性の観点から課題を洗い出します。

②必要な要素のリストアップ

続いて、①で挙げた課題の解決に必要な要素を挙げていきます。このような要素の例としては、「業務効率化のために導入すべきプロセスやシステム」「新部門や新チームの結成」「システムの機能拡充」といったものが挙げられます。

③明確な代替案の用意

課題解決に向けた要素のリストアップが済んだら、次は元の案に対する代替案を用意します。検証の結果に応じて選べるように、代替案は複数準備しておくことが重要です。

④調査の実行と、事業計画への反映

最後は、実際に調査・検証を行います。それによって得られた結果に基づき、最も良いと思われる事業計画の策定に踏み切ります。

最後に

以上、ビジネス用語としての「フィジビリ/フィジビリティスタディ」の意味や使い方などについて、例文を交えつつ紹介してきました。

このように、「フィジビリ/フィジビリティスタディ」はビジネスシーンにおいて、「プロジェクトの実現可能性についての調査・検証」という意味で使われています。新商品やITシステムの開発、建物の建築などさまざまな場面で使われる用語なので、例文で示したような使い方を、しっかり踏まえておくようにしましょう。