HOME>インターネット>エドテック(EdTech)とは?eラーニングとの違い、エドテック企業・サービス16選

インターネット

エドテック(EdTech)とは?eラーニングとの違い、エドテック企業・サービス16選

エドテック(EdTech)とは?eラーニングとの違い、エドテック企業・サービス16選
最近「○○テック」という言葉を聞く機会が増えましたが、その1つに「エドテック(EdTech)」というものがあります。
言葉自体はまだそれほど浸透していませんが、実際にはすでに、それにまつわるビジネスやサービスの提供が活発に行われています。こうした流れはさらに加速していくと見られていますが、そもそもこの言葉の意味や、具体的な事例について知りたいという人も多いでしょう。

そこで本記事では、「エドテック」の意味と「eラーニング」との違い、具体的な企業やサービスなどについて紹介していきたいと思います。

エドテック(EdTech)の意味とは?eラーニングとの違い

エドテック(EdTech)の意味とは?

「EdTech」とは、「Education(教育)」と「Technology(技術)」の組み合わせから成る造語です。日本語表記では、「エドテック」と書かれます。
簡単に言えば、「教育現場に最新技術を活用することで、イノベーションをもたらそうとする活動一般」といった意味になります。

最近は、ITなどの最新技術を取り入れた各分野の活動を「○○Tech(X-Tech)」という名称で呼ぶことが多くなっていますが、「EdTech」もその1つにあたります。例えば、学校や塾などの現場で使用されるアプリや、自宅・外出先など場所や時間を問わずに受講できるオンライン学習配信サービスなどが、「エドテック」にあたります。
「EduTech(エデュテック)」と書かれる場合もありますが、こちらも意味は「エドテック」と同様です。

eラーニングとの違い

「エドテック」と似た言葉に「eラーニング」と呼ばれるものがありますが、この2つはどう違うのでしょうか。

「eラーニング」とは、「コンピューターやインターネットを使った学習形態」を表す言葉です。パソコンなどの電子機器と、インターネット環境を用いて学習することを指しており、「e」は「electronic(電子の)」の頭文字になります。例えば、オンラインで行われる社員研修などが、「eラーニング」にあたります。

このように、「エドテック」と「eラーニング」は表す領域が重なっており、はっきりとした違いがあるわけではありません。
ただ、「eラーニング」が主として「インターネットを用いた学習法や、そうしたシステム」を指すのに対し、「エドテック」は、「ITの活用で教育現場にイノベーションを起こすビジネスややサービス、企業」という広い意味を持つ点で区別することもできます。

エドテック(EdTech)が注目されている理由

地域や経済による教育格差の解消

地域や経済による教育格差の解消

教育現場で問題になっていることの1つに、「地方と都心の教育格差」があります。地方では受けられる教育が限定されているのに対し、都心では公立学校のほかに、有名私立校や付属校、学習塾など幅広い教育の選択肢がそろっています。また、各家庭の経済的な境遇による教育格差の問題も深刻です。
エドテックは、こうした教育における格差の問題解決に役立つと期待されています。一定の設備さえあれば、環境にかかわらず、誰でも同じレベルの教育が受けられるようになる可能性があります。

古い授業形式の打破

古い授業形式の打破

エドテックが注目される理由として、「積極的な学習を促進できる」ということも挙げられます。
これまでの日本の授業と言えば、大勢が席に座って先生の話を聞いたり、黒板の内容をノートに取るというスタイルが通常でした。しかし、近い将来単純な作業はAIが行うようになると予測されている中で、こうした受け身の学習姿勢では、AIにはない創造性などは身に付かないと危惧されています。
これに対しエドテックを活用することで、より多角的な方法による学習が可能となりますから、子供の自立心や創造性を伸ばせると期待されています。

教員の負担減

教員の負担減

「教員にかかる負担の大きさ」も、教育現場の抱える問題の1つです。
教員の多くは朝7時半には学校に出て、夕方7時過ぎまで仕事をしています。しかも、休憩時間はほとんど取れない上に、土日も出勤というケースが珍しくありません。こうした多忙なスケジュールで疲弊し、心や体を壊す教員も大勢います。
一方、エドテックを導入することで、こうした教員の負担を減らせると期待されています。例えばSNSによる連絡網や、クラスの運営管理ソフトを使うことで、大幅な業務改善につながります。

効率的な学習管理が可能

効率的な学習管理が可能

エドテックを導入することで、効率的な学習管理を行えるようになるという見込みもあります。
教育では、個人の理解度や学習の進み具合に差があるため、1人1人の状況を把握するのは容易ではありません。それに対し、アプリなどのエドテックを活用することで、個人のさまざまなデータを収集・蓄積できますから、それぞれの学習の進捗や課題の可視化が可能となります。これは「学習管理システム(LMS)」と呼ばれる仕組みですが、教育現場における多くの手間を省き、よりきめ細かい指導が行えるようになると期待されています。

時間や場所の制約を受けない

時間や場所の制約を受けない

エドテックが注目される理由の1つに、「時間や場所にとらわれる必要がない」ということもあります。これまでの教育では、どうしても時間や場所の制約を受けざるを得ませんでした。学校では、皆がそろって同じ時間、同じ場所に集合し、授業を受けるのが通常でしたが、これは環境的な要因で不可能となる場合もあります。コロナ禍を経た現在、特にその問題が浮き彫りとなりました。オンライン授業やオンデマンド授業は、以前から通信制大学などで行われていましたが、今後その機会は一層広がっていくと見られています。

グローバルな人材の育成

グローバルな人材の育成

経済も文化も国境を超えた交流が活発化している現在、世界で活躍できる人材を育てることは、教育現場に求められる課題の1つとなっています。ただ、従来の教育法では、国籍の垣根を取り払った授業は簡単にはできないというのが実情でした。
しかし、インターネットを活用したエドテックにおいては、世界中の人々とコミュニケーションを取るのが容易なため、早くから国際的な感覚を身につけるのに役立ちます。このように、エドテックはグローバルな人材の育成という点でも、大きな注目を集めています。

エドテック企業・サービス一覧

ここからはエドテックに関連した企業やサービスについて一覧でご紹介していきます。

学生向け

atama+

atama+

「atama plus株式会社」は、2017年に設立されたエドテック企業です。全国の塾や予備校向けに、「atama+」というサービスを提供しています。これはAIを活用したタブレット型学習システムで、中高生1人1人にカスタマイズした学びの実現を目指して開発されました。AIが生徒それぞれの理解度や習熟度を測り、個々人に合わせたカリキュラムを作成してくれます。さらに、そうした状況を先生側にも知らせてくれるので、的確なタイミングで的確なコーチングができ、生徒1人1人に寄り添った指導が可能となります。

https://corp.atama.plus/

すらら

すらら

「株式会社すららネット」は、エドテック企業としてさまざまなサービスの提供を行っています。その中の1つである「すらら」は、小学生から高校生まで、国・数・理・社・英の5教科の学習が可能なICT教材となっています。講義は先生役のアニメキャラクターとの対話で進む形式で、1人1人の習熟度に応じた「理解→定着→活用」のサイクルの繰り返しを行う機能によって、ワンストップで学習内容の定着の実現が図れます。初めての学習分野でも1人で始められることから、学習塾や家庭学習などにおいて活用されています。

https://surala.jp/

スタディサプリ

スタディサプリ

「株式会社リクルート」は、求人広告などの事業で知られる会社ですが、エドテック分野でのビジネスも展開しています。リクルートが提供する「スタディサプリ(通称スタサプ)」は、小・中・高・高卒生に向けた、受験用のインターネット予備校です。
例えば大学受験講座においては、「志望校対策」や「共通テスト対策」などの講座があり、科目別の講師による動画授業が受けられます。また、「スタディサプリ」では、TOEICテスト対策や英会話修得のための社会人向けサービスも行っています。

https://studysapuri.jp/

スマイルゼミ

スマイルゼミ

「株式会社ジャストシステム」は、アドテック企業として、タブレット型の幼児・小学生・中学生向け通信教育システム「スマイルゼミ」の提供を行っています。
このうち小学生コースでは、国語・算数・英語・理科・社会の5教科について学ぶことができ、しかも1人1人に合わせた学習プログラムの生成もしてくれます。一方中学生コースでは、全9教科を個別指導方式で学べるようになっており、授業の予習・復習はもちろん、学習内容のさかのぼりや先取りも可能となっています。

https://smile-zemi.jp/

D-SCHOOLオンライン

D-SCHOOLオンライン

「D-SCHOOLオンライン」は、「エデュケーショナル・デザイン株式会社」が提供している、小学生~中学生向けのオンライン学習コースです。学習内容は英語とプログラミングで、人気の「マインクラフト」や「Roblox」でプログラミングを身につけるコースも用意されています。また、英語とプログラミングを同時に学べるコースもあり、こちらでは全12回のミッションを通じて、最終的にオリジナルのロールプレイングゲームを作り上げる流れです。ミッションごとに、ゲームで使う英語も身につけられるようになっています。

https://online.d-school.co/

clear

clear

「株式会社CLEAR」は、エドテック企業として、学習サービス「clear」の提供を中心とした事業を展開しています。「clear」は、現在中高生の5人に1人が使っているという勉強ノートまとめアプリで、2014年には「日本eラーニングアワード」において経済産業大臣賞も受賞しています。主な機能は「ノート共有」と「Q&A」で、前者は生徒の自作ノート画像を、アプリ上で公開して共有することができます。一方後者は、アプリ上で生徒が自由に質問し、それに対し登録している生徒が回答する仕組みとなっています。

https://corp.clearnotebooks.com/

Life is Tech !

Life is Tech !

「Life is Tech !(ライフイズテック)」は、「ライフイズテック株式会社」が展開しているエドテック事業になります。国内最大級の中高生向けIT・プログラミング教育サービスとして、2011年にスタートしました。スマホアプリやゲーム、Web、映像、音楽、3DCGなど、最新のIT技術やプログラミングの学習機会の提供と、中高生の未来の選択肢を増やすことを目標としています。ディズニー・プログラミング学習教材を使ったオンライン学習のほか、集中して学ぶ「キャンプ」、定期的に通って学ぶ「スクール」のサービスもあります。

https://life-is-tech.com/

ロイロノート・スクール

ロイロノート・スクール

「ロイロノート・スクール」は、「株式会社LoiLo」が提供しているエドテックサービスです。こちらはタブレット用の学習アプリで、小中学校の授業のサポートツールとして開発されました。動画などの教材を配布して通知したり、ノート写真などさまざまなファイルによる回答の一覧表示などもできます。さらに、回収した回答の共有もできることから、生徒同士で教え合う環境の実現につながります。また、直感的に使えるタブレット用ツールなので、パソコンが苦手な先生でも使いやすいというメリットもあります。

https://n.loilo.tv/ja/

そろタッチ

そろタッチ

「そろタッチ」は、「株式会社Digika」が提供しているエドテックアプリです。5~8歳向けに開発された暗算学習法で、そろばんの仕組みをiPadで応用した点に特徴があります。まず、タッチすると色が付く「みえるモード」で操作法を身につけ、正確に扱えるようになったら、色が付かない「暗算モード」で頭の中に珠の形を浮かべ、イメージ力を鍛えます。この2つのモードを毎日練習することで、頭の中の画像によって計算を処理する「イメージ暗算」が身に付くという仕組みです。

https://www.sorotouch.jp/

Libry

Libry

「株式会社Libry」は、エドテック企業として、中高生向けのデジタル問題集「Libry(リブリー)」の提供を主に行っています。こちらは大手出版社との提携により、既存のさまざまな教科書や参考書、問題集などをデジタル化し、個々の生徒に合わせた学習を可能にするデジタル教材プラットフォームです。こちらを用いて勉強することにより、学習履歴が自動で蓄積されていくだけでなく、その履歴に基づいて、個々の生徒に最適な問題集のレコメンドなどもしてくれるようになっています。

https://about.libry.jp/

Studyplus

Studyplus

「Studyplus(スタディプラス)」は、エドテック企業の「スタディプラス株式会社」が提供する勉強アプリです。「Google Playベストアプリ」や「日本e-ラーニング大賞最優秀賞」など、数多くの賞を受賞しています。こちらのアプリを使うことで、勉強量や勉強時間などを記録・可視化できますから、過去の記録を今後の勉強方法に役立てることができます。さらに、他ユーザーによる参考書のレビューも閲覧できるので、自分に合う教材が見つけやすいというメリットもあります。またスタディプラスでは、このほかに教育機関向けの「Studyplus for School」の提供も行っています。

https://info.studyplus.co.jp/

社会人向け

Schoo(スクー)

Schoo(スクー)

「株式会社Schoo」は、エドテック企業として、生放送コミュニティ「Schoo(スクー)」の提供を行っています。これは、「未来に向けて、社会人が今学んでおくべきこと」をコンセプトに作られたコミュニティで、無料の生放送授業を毎日行っています。放送されている授業の内容は、ビジネススキルやITスキルといったもののほか、「アンガーマネジメント」や「ロジカルな思考のトレーニング」などさまざまです。人生100年時代を迎えた現在、生涯ずっと学び続けたいという大人のためのサービスとなっています。

http://corp.schoo.jp/

スピークバディ

スピークバディ

「株式会社スピークバディ」は、2013年5月に設立されたエドテック企業で、英会話レッスンアプリ「スピークバディ」の提供を行っています。こちらのアプリは、音声認識、会話AI、デジタル音声等の技術が駆使されており、AIキャラクターと対話しつつ単語や発音、イディオム、フレーズなどが学べるようになっています。AIを相手の学習なので、対人で英会話を学ぶのが恥ずかしいという人に向いたサービスとなっており、2020年の9月には、累計100万ダウンロードを達成しています。

https://speakbuddy.jp/

資格スクエア

資格スクエア

2013年創業の「株式会社サイトビジット」は、エドテック事業を中心に展開してきた企業です。現在主に提供しているサービスは「資格スクエア」で、こちらは司法試験や弁理士といった、国家資格・難関資格取得に向けた資格試験学習サイトとなっています。独自の学習メソッドとITを組み合わせたシステムにより、無駄や非効率を排除して、受講者の学習負担の軽減を目指しています。講義は全てオンラインで行われるので、場所や時間にとらわれる必要がなく、何度も見返して復習することも可能となっています。

https://sight-visit.com/

SENSEIノート

SENSEIノート

2013年設立の「株式会社ARROWS」は、エドテック事業を中心に展開している企業ですが、一番の特徴が、「先生に向けたサービス」にフォーカスしている点になります。ARROWSが提供するWebサービスは、全国の小中高の先生・教師がつながるSNSとなっています。「SENSEIノート」を利用することで、全国各地の先生との意見交換や相談、また役立つ情報の交換が可能となります。さらに、教材や資料の共有もできますから、授業の効率化などにも役立ちます。

https://senseinote.com/

Udemy

Udemy

「株式会社ベネッセコーポレーション」は、通信教育や出版などの事業を行っている企業ですが、アドテック分野においても、オンライン学習プラットフォーム「Udemy(ユーデミー)」の運営を手がけています。こちらは社会人を対象として、教えたい人が好きな講座を開き、学びたい人がそれらの授業を受けられるサイトとなっています。カテゴリーはデザインやWeb開発、マーケティング、ビジネススキルから自己啓発、写真まで多岐に渡り、講座数は100,000以上にも及びます。

https://www.udemy.com/ja/

全22種類のX-Tech(〇〇Tech)まとめ