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「デファクトスタンダード」の意味とは?使い方や例文

「デファクトスタンダード」の意味とは?使い方や例文

「デファクトスタンダード」の意味とは?使い方や例文

ビジネスで使われるカタカナ言葉には数多くの種類がありますが、「デファクトスタンダード」もその中の1つです。この「デファクトスタンダード」という言葉、耳にする機会はたびたびあっても、詳しい意味合いはよく知らないという人も多いでしょう。

そこで今回は、そうした人のために、「デファクトスタンダード」の意味や使い方などについていろいろ解説していきたいと思います。

「デファクトスタンダード」の意味

「デファクトスタンダード」とは

「デファクトスタンダード」とは、大まかに言うと、「結果的に標準化された基準」という意味の言葉です。

世の中に流通しているさまざまな製品には、その大きさや性能、技術などについて、国際機関により世界共通の規格が定められている場合があります。こうしたものを「デジュール(デジュリ、デジューレなどとも)スタンダード」と呼びますが、「デファクトスタンダード」はこれとは違い、公的機関による認定はないものの、使いやすさなどの理由から結果的に市場で標準として扱われるようになったものを指します。

「デファクトスタンダード」の由来

「デファクトスタンダード」という言葉は、「de facto standard」という表現をカタカナ化したものです。「standard」は「標準」「基準」などを意味する英語ですが、「de facto」は「事実上」「実際には」という意味のラテン語(「de」は「~において」、「facto」は「事実」の意味)になります。
もともとはコンピュータ関連分野を中心として使われていた用語ですが、現在はこれに限らず、幅広い分野の商品・サービスに対して使われるようになっています。

「デファクトスタンダード」の使い方・例文

「デファクトスタンダード」の意味について知ったところで、今度はビジネスにおける使い方について見ていきましょう。ビジネス用語としての「デファクトスタンダード」は、以下の例文のように使われます。

例文:「デファクトスタンダードを確立することは、事業を安定化させる上で大きな意味を持つ」

例文:「デファクトスタンダードは、市場の独占につながる恐れもはらんでいる」

例文:「スマートフォンがデファクトスタンダードの地位を獲得してからずいぶん経つ」

「デファクトスタンダード」が生まれる背景

ここまで「デファクトスタンダード」の意味や使い方について見てきましたが、そもそも「デファクトスタンダード」が生まれる背景には、どういった事情が関係しているのでしょうか。ここでは、その点について見ていきましょう。

市場競争の結果

「デファクトスタンダード」の成立には、自由市場による競争原理が大きく影響しています。例えば、ある企業から画期的な新製品が発売されたとしましょう。すると通常は、すぐにその類似製品が他社から売り出され、新興市場が形成されて企業間の競争が起こることになります。こうした場合、最初のうちはそれぞれの企業がバラバラの規格を採用していても、市場の競争原理が働くうちに勝者が決まり、次第に1つの規格に集約していくという現象がよく見られます。

このような過程をたどる場合、デファクトスタンダードを獲得した企業は大きな利益を得られることから、企業間では激しい競争が行われることになります。ただ、競争の過程は単純ではなく、必ずしももっとも優れた製品が標準化されるとは限りません。

複数企業による連携

「デファクトスタンダード」は、市場競争の結果生み出されるだけでなく、複数企業が連携して策定する場合もあります。これには、公的機関の認証や競争の結果を待つには、あまりに時間がかかりすぎるという事実が関係しています。次々に新しいテクノロジーが生まれる現在において、こうしたタイムラグは、企業にとって痛手でしかありません。特に情報通信分野ではこの傾向が強く、複数企業の連携による「デファクトスタンダード」策定のケースが、多く見られるようになっています。

またこうしたケースは、特に「コンソーシアム標準」や「フォーラム標準」などと呼び、「デファクトスタンダード」とは区別することもあります。

「デファクトスタンダード」の具体例

「デファクトスタンダード」の意味や成立背景などは分かりましたが、実際にはどのようなものが「デファクトスタンダード」にあたるのでしょうか。ここでは、「デファクトスタンダード」の具体的な事例についていくつか挙げて見ましょう。

Windows OS

現在パソコンのOSと言えば、マイクロソフト社のWindowsが代表的ですが、発売はアップル社のMacintoshが先行していました。当初はMacに性能で劣っていたWindowsですが、その後徐々に改良を重ね、ユーザーの信頼を得ていきます。そして、1995年に発売されたWindows 95の圧倒的な売れ行きによって、「デファクトスタンダード」の地位を獲得することとなりました。

QWERTY配列

パソコンのキーボードにおける「QWERTY配列」は、タイプライターが使われていた時代以来の「デファクトスタンダード」です。本来タイプライターの形式に最適化された配列なので、必ずしもパソコンに適合しているとは言えません。しかし、すでに世界標準として認められていることから、パソコン主体の現在も、「QWERTY配列」が主流であり続けています。

最後に

以上、「デファクトスタンダード」の意味や使い方などについて、いろいろと紹介してきました。

「デファクトスタンダード」は企業にとって大きな意味を持つため、ビジネスでは比較的使用頻度が高い用語です。また、現在は日常生活で使うケースも増えていることから、一般常識として知っておくべき言葉と言えます。例文に挙げたような使い方を踏まえ、適切に使えるようになっておきましょう。